くそったれの人生
50を過ぎて
入社して8カ月の会社をやめることになった。
何とこの会社が6社目で
前の会社も10カ月でやめている。
これだけみるとろくな人生じゃなくて
実際、くそったれの人生のわけだが
(汚い表現ですがブコウスキーばりに言うとこうなる。)
事実をネガティブに見れば幾らでも落ち込むことが出来る。
自分はどこで人生を間違えたのか
これは本当に間違いなのか
どうなっていれば自分として満足できたのか
2社目の大手広告代理店でおとなしくしていれば
今頃はおそらく局長だっただろう。
しかし今、仮にその会社にとどまっていたとして
幸福だったかというと
そういうことはなかったと思う。
12年も在籍した会社なのに
やめるときは本当にせいせいした気持ちでやめたから
相当鬱積していたものがあったのだ。
だから仮にという話はない。
20代、30代の頃は
会社員であることに何の疑問も持たなかった。
それが当然と考えていたからである。
私も「いい学校-いい会社」という既定の人生観を刷り込まれていた。
それがはからずも40を過ぎて数社しかもベンチャーや中小ばかり
経験することによって考えが変わった。
勤続疲労もあったと思う。
大きな組織では組織自体が人格を持つから
雇われる本質を理解しにくいが
小さな会社では
会社に雇われるというより
オーナーに雇用されているという図が明確である。
ここで雇われる意味を理解した。
会社に雇われているのではなく
個人に生殺与奪の権利を握られているとわかったとき
もう雇われるのはいい。
勤め人は30年もやれば充分と知ったのである。
今月で約30年の勤め人の生活にピリオドを打つ。
よほどのことがない限り
もう勤め人に戻る気はない。
日本は組織に帰属していないと
生きにくい社会だから
色々不便はあるだろうが
おそらくそういうマイナスがあっても
雇われから解放される爽快感がはるかに優るだろう。
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