CGが映画をつまらなくした。
- ジャンパー (特別編)
- ¥2,800
- Amazon.co.jp
レンタルショップで最新作の「ジャンパー」を借りた。
予告編のスポット広告はよく出来た映像だったし
全米興行成績も悪くなかったので
めったに新作は借りない私が期待して借りたのだが
正直さっぱり面白くなかった。(お好きな方は御免なさい。)
途中で早送りで見る始末だった。
神にも等しい瞬間移動の能力を持つ主人公は
その類まれな能力を世のため人のために使うことはなく
自分の遊興にのみ使う単なるコソ泥で
こんな主人公には当然感情移入は出来ない。
この映画の出来はともかく思ったのは
最近の映画のつまらなさである。
こんなことはもう聞き飽きるくらい言い古されているのかもしれないが
CGであらゆるイマジネーションの実写化が可能になった今
逆に映画はつまらなくなった。
スターウォーズが世に出て30有余年
初めてスターウォーズの映像を目にしたとき
いつかCGであらゆるイメージの映像化が可能になり
映画は新しい世紀に入ると夢見たのに
実際に可能になって思うのは
映像の実写化が優るあまり際立つ物語の貧弱さである。
CGなんぞない時代のよく練りこまれたシナリオの映画の方がはるかに面白かった。
そういう意味では今は過渡期なのかもしれない。
夢のようなツールを手にして
あれもしてみよう、これもしてみようと色々試すが
面白いのは製作サイドだけで
観客からすれば「またCGか」の世界
おそらく揺り戻しがあって
物語の流れを妨げず、登場人物を脇に押しやらない
真にCGをツールとして機能定着させるまでの時間が必要なのだろう。
(ジャンパーはCGありきの映画で、見る前の心構えが違うと言われればそれまでです。)