正義は国を滅ぼす?
正直に言って、偏屈な物言いがあまり好きではなかったのだが
山本夏彦にタイトルの一文があったと記憶している。
私も世事にもまれたのか
これは非常によくわかる。
少し自分なりに解釈すれば
私としてはこう言い換えたい。
正論を強弁するのは、女子供ごときの浅慮である。
批判を浴びそうだが
真実そう思っているので遠慮なく書く。
外形的に正論というものがある。
その主張だけを独立してとらえれば確かに正しいのだが
背景や経緯、状況を総合的に考えれば
正しくても実行しない方がいい場合がある。
しかし教条的な原理主義者は
正論の実行にこだわる。
当方とて正しいことを実行するのはやぶさかではないが
ときにスルーしてやり過ごした方が
全体の諸々のコストは安く上がるということもある。
そこは大人の見識でやり過ごそうというのである。
スルーによって発生する損失のリスク、責任は引き受けるからといっても
正義の使者は主張を変えない。
ある種の一神教みたいなもので
自分だけが絶対に正しいと思うものは
概ね周りからの鼻つまみ
正しいと思うが故に災禍を周囲に撒き散らしている。
本人は正義の神が自身に降臨したかのごとく
正論を振りかざすので扱う方としては厄介である。