辞めたい病 | インディペンデントで行ってみよう!

辞めたい病


だいたい入社して4カ月もすると会社のことがわかってくる。

私の場合、なぜかきりのいい3カ月ではなく

4カ月である。

4カ月もすると、この会社がどう回っているのか

社内の人間関係、幹部のキャラクター、根本的な問題などをおよそ把握し

合わない人間もまたわかる。

そして相互の観察も終わり

ときに衝突する人間も出てくる。

会社なんていうものは矛盾だらけだし

不完全な人間がコントロールしようとするのだから

当然、不合理なことも多い。

ときに自分のプライドが損なわれる事態に遭遇すると

怒りやら諦めやらで

また厭世的な気分に陥る。

そうするとジョブ・ホッパーにありがちな気持ちが芽生えるのである。

こんなところは「辞めたい…」「こんなはずじゃなかった。」

「なんでまたこんな目に…」

一体いつまでこんなことを繰り返せばいいのかと

こういう気持ちが芽生えるのは、悪魔のささやきに近いので

短慮は慎まなければいけない。

問題のない会社などないし

変われば変わったで、また性格の異なる問題に直面するだけである。

そのたびに逃げていては

死ぬまで逃走するしかない。

ポスト・モダン世代としては

ひたすら逃走するスキゾ人間という選択もあるが

現実的ではない。

だから見たくないものには目をつぶり

ひたすら受け入れやすいものに焦点を合わせる。

どうしても嫌というのであれば

それこそ組織に依存しない生き方を選ぶしかないだろう。



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