転職の罠
転職の弊害の一つに
困難に直面したとき
解決策として安易に転職を考えるということがある。
私は新卒で入社した会社に約9年間勤めた。
この9年間は今振り返ってみると
かなりきつい思いをした時期もあり
今の私であったなら
簡単に転職を考えただろうと思う。
しかし約30年前は
転職は今のように普通のことではなかったし
そもそも転職で窮地を逃れるという発想がなかった。
問題は今の私であったなら
迷うことなく転職を考えたというところで
ちょっと困難な問題に直面して
即座に転職という解決はやはりあまり好ましくない。
よほど劣悪な条件か
心身に重大な問題を引き起こすような状況ではない限り
問題に正面から向き合う姿勢は必要だろう。
問題から逃げる癖をつけると
それは直らない。
同じような問題に直面したとき
また逃げることでその苦境を逃れようとする。
しかし職場を変わっても
問題がないという保証はない。
かたちを変えた同種の問題にまた直面するのが関の山である。
簡単な便法として転職を考える前に
問題を解決する方法はないかと真剣に考えることが必要だろう。
問題と正面から対峙し、必死になって解決に動く。
その経験の方が長い人生から見ると
自分にとってはるかに有益なはずである。