不屈 | インディペンデントで行ってみよう!

不屈


面倒な状況に追い込まれ

生きていく困難に直面すると

どういうわけか

過大なハンデにも負けず、立ち向かった人を追った番組に出会うことが多い。

まるでお前の泣き言など

この人の困難に比べれば

擦り傷程度の問題に過ぎないというように



先週22日(日)の午後、雨のせいもあり

自宅で偶然「NHK 課外授業 みんな生きていればいい 」を見た。

番組で取り上げられた福島智准教授は、

全盲にして全ろうの二重のハンデを負う全盲ろうの人である。

子供時代に視力と聴力を失い

絶望の淵から、現在の地位に至った人である。

持っていた視力、聴力を失う絶望は想像が及ばない。

突然、暗黒無音の世界に一人置かれる絶望である。

想像が困難なだけに、安っぽい同情めいたことは書けない。

ただ私は番組の間、涙を抑えることが出来なかった。

私は想像する。

同様な境遇に陥ったとき

生存する限り続くハンデに

私は立ち向かうことが出来るだろうか

同じ境遇になるとやはり自死を選ぶ人が多いという。

しかし福島さんは、絶望しなかった。

自身で光明を見出し

想像の及ばない努力のはてに都立大学へ進学

指点字という方法によって

現在ではサポートの協力は要するが、健常者と通常のコミュニケーションを交わし

東大で教鞭をとる人にまでなった。

その不屈の精神を知るとき

自分の困難などたかが知れていると思うのである。



29日の深夜この番組が 再放送される。(教育テレビ 1:05

もし今何らかの困難に落ち込む人がいたら

こういう人の存在を知ることは、自身を勇気付ける糧となるだろう。




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