坂道コロコロ
ぴあ㈱の業績悪化に関心を持っている。
元映画少年だった私にとって「ぴあ」は特別に思入れのある情報誌である。
最初に手にしたのは、もう30数年も前になるだろうか
高校が大学の付属だったので
大学の生協で手にした。
このころのイラストは今の及川さんの前任者で
情報も少なく、ペラペラの状態だった。
しかし毎週末に名画座を巡る私にはなくてはならない情報誌で
初めて手にしたときは、こんな便利なものがあったのかと感銘したことを覚えている。
あれから幾多の名画座が消え
私も社会人となって
年間百本以上も見ることはなくなった。
これはという映画は自宅でビデオからDVDで見ることが多くなって
いきおい「ぴあ」との接点は失われた。
しかし過去の記憶もあり私には特別の感興を持つ情報誌である。
そのぴあが経営の苦境に喘いでいる。
ここ数年の経営状況の推移を開示資料で確認すると
経営の困難さがよくわかって興味深い。
また赤字に転落した経緯が、今の勤務先の苦境と重なって
他人事とも思えない。
創業して35年
企業の寿命30年説に符合するかのような経営悪化は何やら暗示的である。
経営者は市場環境の変化は当然に予想していた。
そして変化に対応の投資も行った。
しかるにシステムの不具合が重なって
結果、市場環境への変化に遅れをとることとなった。
中期経営計画の見直しで
大幅なコスト削減を打ち出している。
早期退職でリストラを実行し、社員の3分の1がやめたことも記憶に新しい。
こういう経緯を見ると経営陣はけして手をこまねいたわけではない。
だがなぜ想定とは異なる結果となったか?
やはりスピード感の問題だろう。
創業者がとどまる限りにおいて
経営判断のスピードはどうしても過去の成功体験をひきづる。
私の見方は推測に過ぎないが、的を射ているのではないか
企業の寿命30年説とは
結局、経営品質の寿命と言い換えてもいいのかもしれない。
どうも他人事とは思えないぴあの苦境から感じ取ったことである。
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