転落の恐怖
今、安定した大企業に勤めていて、十数年は安泰の見通しとか
どうなっても必要とされるキャリア、資格、人脈があるとか
そういう人でない限り
慢性的に不安を感じる非常に危うい時代という気がする。
一旦安定した雇用からはずれると
簡単には普通の生活には戻れない。
そういう不安、恐怖が絶えずある。
非常にセーフティネットが脆弱になっていて
それこそまともに就業できない人間
老人は早く死ねと言わんばかりの世の中になっている。
自殺者の3分の1は生活苦だというし
所得格差は確実に拡大している。
だから非正規雇用者が将来を悲観して暴走するのも
まったく理解できないわけではない。
そういうことを誘発する社会的背景が確実に存在している。
安定した雇用、収入が脅かされると生きがいどころではない。
普通に生きていくことが困難になる。
今は「普通の幸福」を手中にすることが難しいのではないか
今の生活の維持と同時に
まさかに備えた自己防衛
たとえば収入の複線化とか
そういう個人的なリスク管理が必要である。
国会は既得権益を守旧の二世議員だらけ
政治に期待できない以上
自己防衛をするしかない。
テレビの白痴化バラエティを見ている場合じゃないのである。
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