動く人と動かす人
若いころは会社の指示に盲目的に従った方がいい。
指示があまりに理不尽であれば辞めればよく
許容範囲のうちならいっぱしの文句など言わず
指示の達成に全力を集中する方がいい。
残念ながら
極めて合理的な思考のもとに
考え抜かれた決定が下に降りるということは少ない。
どんな有名企業、立派な企業であれそういうことはないのである。
もしそういう期待を持っているとしたら
現実を知らない理想主義者である。
命令、指示というのは多くの矛盾をはらんでいる。
合理的な指示を旨とする人も他者との関係で
否応なく不合理で準備不足の指示を出すケースもある。
その人が弁明を潔しとしなければ、いちいちその背景は説明しない。
若いとどうしてもいっぱしの批判を口にしたくなるが
(私もそうだった。)
しかし兵隊のうちは指示に盲目的に従う方がいい。
一つ意見を献上などと思わないことである。
問題を百も承知で無理難題を投げざるを得ないケースもある。
そういう事情を斟酌して指示の貫徹に全力を傾けるのが大人の器量である。
いちいち説明しなければ動かない面倒くさい人間になるものではない。
馬鹿じゃないとは見せても
指示には従う。
そういう部下の方がどれほどかわいいか
上長の人間性にもよるが
苦渋の判断とわかるときは力を貸すのが大人である。