情報遮断
一説によると現代人は縄文人の一生分の情報量を一日に摂取するという。
こういう事実を持ち出すまでもなく
現代人は日々途方もない情報にさらされている。
個人によって差はあるものの
情報処理に無頓着では知らず情報によって過度のストレスを被っていることも考えられる。
私は情報の摂取が多い方である。
元々の本好きもあって活字媒体からの摂取が多かったが
これにネットの情報が加わることとなって
さすがに一個人の消化を超える状況となっている。
購入した本、雑誌は未読のまま積み上がり
複数紙購読の新聞記事も私的センサーに引っかかったものをスクラップするだけで
読みこむ時間がない。
この上に映画や海外ドラマ、音楽、ゲーム、漫画にまで
普通以上の関心があるので
正直会社員としては回らない状態になっている。
個人的にパンク寸前となりつつあるが
そう考えるまで追い込まれると
情報の遮断を考えざるをえない。
生活習慣病の多くは栄養の過剰摂取に起因する。
平たくいえば「食べすぎ」が健康を害している。
情報も同じことかもしれない。
多くの情報は消化より、収集が目的化する。
見落とした情報に価値があったらいけないと
半ば自身が恐怖感をもって過剰な情報摂取に走るわけだが
よくよく情報の中身を見ると
知る必要のない情報も多い。
自身で不安と恐怖にかられて情報の過剰摂取に狂奔しているのである。
身体の健康回復には、ファスティング(断食)が有効と言われている。
過剰な栄養摂取を控え
自己の自然治癒力の喚起を触発することで
身体の健康が取り戻されるという。
情報の摂取も同じで
ときに「情報遮断」の荒療治が必要なのかもしれない。
知らなくて不利益を被る情報など
実はほとんどないのである。
無駄に未消化の情報を溜め込むのではなく
人生は有限と知って
摂取する情報を選択することも大事なのだろう。