職業倫理観
上場準備などという仕事をしていると当然監査法人と向き合う。
向き合いの中で以前から違和感があるのが
監査を受ける際の昼食負担である。
これはどうも慣行となっているようで
数社で複数の監査法人と対応したが
いまだ自費で昼食をとる会計士と出会ったことがない。
当然のように会社の方で昼食費を負担する。
だいたいは昼食に同行して全額持つケースが多い。
これは士業である会計士を先生と見る残滓だろうが
会計士は他の士業とは様相が異なる。
弁護士や社労士は会社の求めに応じ
依頼に沿ってその役務を履行する業だが
会計士は対価を得て監査をする生業である。
従って一定の客観的な立脚が要請される。
業の性格からしても監査契約に基づく報酬以外の便益は受け取らないというのが
自己にも厳しくあるべき職業倫理ではないか
たかが昼飯、されど昼飯
会社として昼食の金額負担はたいした額ではないが
その職業倫理観に疑問を持たざるをえない。
中央青山が廃業に追い込まれた一端に
この業界全体の脇の甘さを感じる。
些細なことだがいい加減改めたらどうなのか
資格に応じた高額の報酬は得ているはずである。
昼食くらい施しを受けず自分の金で食べるべきだろう。
こういうことは心ある若い会計士が改めようとしても
慣行として定着しているので実行は難しい。
影響力のある立場の人の発言でもなければ改まらないのではないか