リスクヘッジの転職
私が最初に転職をしたのは31歳の時で
転職した理由は、一つには実際問題として
その時点でどうも順当な出世のラインからはずれたと感じていたこと
慢性的な長時間残業を強いられる毎日に嫌気がさしたからでした。
そしてもう一つは将来を見据えて
組織に全面的に依存して生きることは避けたいと考えからでした。
長い職業人生、
持論を簡単には曲げないところがあり、人との衝突を辞さない私は
場合によっては社内で不遇をかこつ局面に出会う可能性が高い。
このとき社外で通用する汎用能力を身につけていないと
冷遇に甘んじる惨めな職業人生を送りかねない。
であれば何らかの市場価値がある経験、スキルを装着可能な軌道を設計しよう
と考えたことによります。
今ここに至って、最初の転職時より雇用が流動化した現在を見るにつけ
考え方としては基本的に間違っていなかったように思います。
誇らしく語るほどの転職歴があるわけではありませんが
曲りなりにもこの年齢で条件を落とさず再就職が可能なのは
それなりに一貫性があり
社内政治といった処世能力より
市場で要求される経験、実務能力の形成に重きを置いた結果だと考えています。
人それぞれに考えはあるでしょうが
リスクヘッジの観点から考えると
大企業志向ばかりが安全策とは思えません。
経営基盤が盤石という利点はあっても
中で働く場合にはもっと切実な問題に直面することがあり
そのとき会社に依存する選択肢しかなければ
かなりつらい思いの職業人生となるリスクがあります。
こう考えた場合、やはりどこに帰属するかを優先するより
自身に市場価値のある実務能力、経験を身につけることの方が
リスクヘッジから見た場合、はるかに重要という気がします。
最初に辞めた会社はその後ブランド価値が向上し
就活ランキングでベスト10に入る会社にまでなりましたが
辞めたことはいささかも後悔していません。
組織に合わせた生き方より
自分に合わせて組織を選ぶ方が自覚的な生き方だと考えているからです。