多くを期待しないこと。
自明のことですが、期待しなければ期待はずれはありません。
入社先を決める段階で、ともすれば勝手な期待がふくらむことがあります。
社外の人間である以上、入手可能な情報は限られています。
その限られた情報の中で自分の人生を左右するような決定をするわけですから
その決定を正当化するために
知らず過剰に期待するということがあります。
よくわからない部分に対して、期待値をもってこれを事実のように思い込むことです。
そういう心理的傾向があることは承知しておいた方がいいと思います。
いざ入社したら、想像と違うことが大半です。
そのとき「だいぶ話が違うな」と思っても
実はそれは勝手に期待した部分が剥落しただけで
事実と混同するような説明は実は受けてないということがあります。
勝手な思い込みということです。
期待はずれがそのまま幻滅になるわけではありませんが
余計な期待は実際的な意欲をそぐこともあるので
意識しない間に勝手に実像を過大評価することもあるとわきまえて
その部分は事前に割り引いて考えるような準備があれば
多少の問題に遭遇しても、精神的に動揺することはありません。
これは承知しておいた方がいいことです。