辞める者は「石持て追え!」
私は年の割りにかたくななところがあり
最終日、退職者を送る円満退職の茶番にはつきあいませんでした。
辞めるつもりだったとはいえ、結果、会社都合の退職で
どうしてにこやかな顔をして会社を去ることが出来るのか?
残る社員に含むところは一切なく、別れの言葉は告げたいとは思いましたが
皆を前にすれば何を言うか知れず
代表者の姑息な茶番に付き合う「お人好し」を演じる気もなかったので
自分なりの意地もあり、黙って会社を去りました。
若い会社で退職者が出た場合、
同好会のような乗りで
円満に送り出す風を装うことがありますが
私は辞める者に対しては「石持て追う」姿勢で構わないと思います。
会社都合は別にして
自己都合で辞める者は、会社に見切りをつけて辞めるのです。
何もあたたかく見送る必要はありません。
誤解のないように書きますが
冷たく追ってこそ、辞める者も何かしらの思いを秘めてやめることができます。
心ひかれてやめるより、その方が本人のためにもなるような気がします。
何度か転職を繰り返すうちに、
最終日に感傷的な気分になることは封じるようになりました。
若かった頃の転職ならともかく、
いい年になってからの転職でそういう気分になるのは
似つかわしくないと考え意識的に抑えるようにしたのです。
人によってはドライで冷たい人間と思ったかもしれませんが
そうした感情を抑制する人間もいるわけで
それを推察できない人間の理解は求めないというのが私の考え方です。
十年来勤めた会社をやめたときも何の感慨もなく
むしろせいせいとして笑みさえ浮かべたのに
今日は少し感傷的に落ち込みました。
短い期間とはいえ苦労した分、思うところが多々ありましたし
特に部下の女の子たちがいい娘だったので
別れることを少し残念に思ったのかもしれません。
とにもかくにも
これで明日から正真正銘の無職、失業者です。