定性的情報について①「スリッパの法則」
かつて中小型株を対象に突出したハイパフォーマンスを達成したファンド・マネージャーで
藤野英人という方がいます。
ファンドマネージャーなので
投資をするに当たっては、定量的情報をつぶさに分析するわけですが
投資対象先を訪問するうちに
「伸びる会社」と「伸びない会社」では
定性的な部分で明らかに異なる点に気がつかれました。
その指摘の中には
私の経験からしても、「確かにそう」といえる部分が多く
転職時、入社を判断する上で非常に参考になります。
その1番に取り上げたいのが「スリッパの法則」です。
社員が事務所でスリッパに履き替える会社は伸びないというものです。
これは実は私の勤務先に合致する事例で
私が入社してまず驚いたのは、内勤のみならず
営業が社外から帰ってきてスリッパに履き替えることでした。
スリッパの法則のことは以前から知っていたので
これはどうかと思いましたが
案の定、営業力が弱くて苦戦しています。
だいたい会社員たるもの特に男性社員にあっては、
戦場などという仰々しい言い方はしたくありませんが
一歩家の外に出たらそこは戦場のはずです。
それくらいの意識、覚悟を持って仕事に臨まなければ結果が出るわけがない。
外から会社に戻ってきてくつろいでどうする?
だいたい事務所内をスリッパでペタペタ歩き回る感覚が許しがたい。
会社員としての美学のかけらもない。
私なりに相当苦言を呈しましたが、私以外におかしいと思う人間がいなかったせいか
結局改まることなく
スリッパの法則どおり
伸びないどころか経営危機に陥っている始末です。
たかがスリッパというなかれ
こういうことは意識の問題なので一事が万事
ゆるい気分の象徴で、自宅のリビングと事務所の区別がつかない人間に
「出来る人間」がいるわけがありません。
またそれを許す経営者が優秀なはずもありません。
面接で会社訪問時、スリッパで歩き回る社員を見かけたら要注意です。
※定性的情報とは、財務諸表等の数値データでは読み取れない会社の経営実態に関する情報のことです。
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