皆さん、おはようございます。

朝から気合いたっぷりでございます。
今日は、ウィッグリングジャパンさん主催のがんワクチンセミナー開催日です。
私は残念ながら仕事で拝聴することが出来ないのですが、これから主催者の
皆さんと早めのランチをして、お顔合わせをしてくる予定です!

現在大きな反響になっている「がんワクチン」。
その正しい情報を是非、手に入れてきてくださいね!
まだ、お席に余裕ありそうだったので、最悪当日駆け込み参加も可能かもしれません。

さて、昨日から私、新しい分野へ飛び込んで参りました。

国立がん研究センターがん対策情報センター主催の「メディアセミナー」に参加する
ことになったのです!!!

現在はがんの治療法など情報も多岐に渡り、それをメディアを通じて伝える事の
難しさを感じることも多々あります。
私も出る側として、正しい情報を伝える大切さを日々痛感しています。

日々刻々と変化するがん治療の現実を抱える医療側と、それを伝えるメディア側。
その垣根を正しい情報を共有することで少しでも低くできたら。

そんな、何だかちょっと難しそうな?
セミナーに、オブザーバーとして特別参加することになっちゃいました!

つまり。

私は元(ん?厳密には通院中だから現患者か?)患者として、そしてテレビや講演、
取材などで自分の経験にのせて、ガンの事を話す機会が多い立場の人間として、
もっともっとガンについて、ガンの現在について、学びたい!との思いが強いのです。

やっぱり、発言って本当に重たいんですね。

こんなちっぽけな存在のタレントの私でも、ガンという重大な病について語る時、
「私はすっかり治っちゃって、ガンなんて楽勝~」
なんて言ってしまうのは非常に危険なことなわけです。

確かに今はとっても元気だし、こうやって皆さんの前で仕事もさせてもらってるけど、
一度大きなガンに罹った人間として、ガンを楽観視することは出来ないことを
何よりも経験から学んでいます。
でも、世間の皆さんは、ガンという病気についてまだまだ色んなイメージ、間違った知識、
偏見もあると感じます。そんな世間の中に飛び込んで自分が経験したガンの話を
する時、とても言葉に注意する必要があると思うのです。
その中には元患者さんもいるかもしれない、現患者さん、そのご家族もいるかも
しれない。皆さん抱えている背景が異なる中で、私の経験談をどう受け取るのかも
人それぞれです。

だから私は講演などで自分の話をする時、
「これは私のケースであり、皆さんに全てあてはまる事ではない」ということを
必ず冒頭に付け加えさせてもらっています。

それは何よりも私が経験上、様々なメディア、ネットが発するガンの情報に一度踊らされた
事があったからなのです。(決してネガティブな意味ばかりではなく)

2005年最初の頸がんに罹った当初は、HPVウィルスの存在とか、ワクチンのこととか
全くと言っていいほど情報がありませんでした。
ただ、入念にネットなどで調べていくと、「子宮頸がんはセックスでかかる!」といった
書籍などを目にすることがありました。
今ではそのショッキングなタイトルの本でも理解はできますが、当時は非常に驚き、
不快感をにじませた記憶があります。それは私の知識不足であり、当時はまだそういった
事実が公になっていない時代でした。

そして他にも同じような病気になった方々の闘病記なども読ませて頂いたりしましたが
そこで一番引っかかったことが、「あれ?私のケースと違うじゃん」と感じてしまったこと

自分がかかってしまった子宮頸がんについて、自分なりに調べようとして、情報を
かき集めたけど、他の人のケースや、聞いてしまうとショックを隠せない事実などに
すっかり振り回され、苦しんでしまったのです。

その後、5年後に再度子宮ガンにかかった時は、その時の教訓があったので
自分に必要な確かな情報を引き寄せる事の重要性を感じながら、乗り切ることができました。

情報を発する側も、いつも色んな神経を使いながら発しているんだってことも
昨日のセミナーでよ~くわかりました。
どう見出しをつけたら、世間が注目してくれるか?
でも、あまりそのことばかりに捉われていると、内容に誤差が生じる可能性も・・・
注目を集めながら、正しい情報を!
これが今回のセミナーの大きなテーマであるようです。

そして、私たち受け手側も、決して情報に左右されるのではなく、正しい情報を時分に
必要な情報を、簡潔に確実に受け取るアンテナを持つことが必要ではないでしょうか?

「~したら末期がんが治った」

こういった話、情報は巷に溢れています。それだけニーズがあり、センセーショナルな
感じがします。正直、え?どうやって?教えて、教えて!って飛びつきたくなるような
フレーズですね。

だけど、その情報は確かで正しいのか?
自分に必要なのか?

そのことを踏まえることがとっても大切(と言いながらめっちゃ難しいことです)

人は人。自分は自分。

こういった冷静な思想も大事かもしれません。

それだけ、ガンという病気は個人差もあり、複雑な病気だと思います。
エビデンスは存在するけど・・・すべての患者さんに当てはまるものではないのです。

人生が皆十人十色なように、ガン治療もその乗り越え方、経過も十人十色。
最後は自分で決めて、選んでいかないといけないのです。
その為に、正しい情報が絶対的に必要なのです。

な~んて、訳知り顔で語ってしまいましたが・・・
こういった事、そして最新のガン治療、検診、予防、などについても専門の先生に
みっちり教わってきたいと思っています!

こちらでも毎回、私の感想を伝えていきますね。

メディアセミナーは月に1回。
沢山のメディアの方々に交じって、原千晶頑張ってきます!!!