皆さんからののんちゃんへのメッセージ、確実に彼女に届いたと思います!!
本当に本当にありがとうございます。



昨日、無事に告別式と初七日が終わったと家族の方から連絡がありました。
私はひるおび!出演など仕事だった為、参列できず。
でも前日の通夜でしっかりとのんちゃんとお別れして、沢山のありがとうを伝えてきました。
のんちゃんのお顔があまりに綺麗で・・・感動でした。
生き切った・・・そんな素晴らしい人だけが持つ、特別な死に顔でしたよ。

のんちゃんとの出会いは去年の7月。
第1回のよつばの会に彼女が参加したことがきっかけでした。
本当に一番最初の回で、私もすっごく緊張しながら皆が待っている会場に足を踏み入れた
瞬間、今でも鮮明に覚えているのですが、すぐにのんちゃんの姿が目に飛び込んできたのです。
抗がん剤治療中の頭をセンス抜群のターバンで巻いて、オールインワンのシャツワンピを
着た、とってもお洒落でびっくりするくらい綺麗なのんちゃん。
同じ女性として、同じ治療を体験した者として、信じられない輝きを放つ彼女に私は
胸を打たれました。

「うわ、綺麗!」

思わず口に出てしまったほどでした。

3時間の会の中でのんちゃんも涙を流しながら自分の経験を語ってくれました。
皆の話にも真剣に耳を傾けていました。

そして、会が終わり、すぐに彼女が私に駆け寄ってきてくれ、お手紙とともに
「私にも何かお手伝いさせてください!今仕事してないし、時間あるんで!」と飛び切りの
笑顔を向けてくれたんです。
それが嬉しくて嬉しくて・・・。

直感的に気が合うって感じたし、彼女となら一緒に頑張れるって思いました。
同じ回に出ていたよつばの会HP作成者のケイさんと3人ですぐに意気投合!月1回
のんちゃんの自宅に集まって、HP開設に向けてミーティングを重ねるようになりました。

そして気づけば私たちはすっかり親友のような付き合いになっており、
しょっちゅう仕事帰りなどにのんちゃんのお家に行くようになったんです。
のんちゃんとケイさんの住む長野まで旅をしたこともありました。

のんちゃんはよつばの会に参加してくれた当初から再発治療を頑張っていました。
体も心も極限まで辛くなる抗がん剤治療・・・
でも、のんちゃんはいつもとっても前向きだった。
時々辛くて、何とも言えない気持ちになって涙をこぼすこともあったけど、
次の瞬間には「絶対頑張る!」と言って笑顔を見せてくれました。

私がお家に遊びに行っても、甲斐甲斐しくお茶やらお菓子やら時にはご飯まで
出してくれて、どんな時も他人の事を思いやり、他人の為に動ける心とパワーを
持っている女性でした。

物事の処理能力が本当に長けていて、のんちゃんに仕切らせたり任せたりしたら
絶対に間違いがなかった。私が不得意なパソコンものんちゃんはとても得意だったし、
メールのやり取りとかも早くて正確。
よつばの会の会員さんとのやり取りも彼女に任せていた部分が沢山ありました。

のんちゃんとお話する内容はやっぱりどうしても病気のことが大半だったけど、
時にはテレビを見ながらお笑いの話とか、美容の話、過去の恋バナ、
お互いの旦那の話など。。
くだらない話も沢山!いっぱい泣いていっぱい笑いました。

もう~~
本当に書ききれないほどの思い、いっぱいだよ。
思い出もいっぱい。

だから少しずつここで私の思いを綴らせてもらってもいいですか?
やっぱり、いきなり気持ち、納得なんて出来ないし、ゆっくり消化しないとって
思ってます。

かなり辛い作業だけど、人が死ぬということにも向き合っていきたい。
必ずいつか皆死を迎えるのだから・・・

私は生まれて初めて人が朽ちて死んでいく様を目の前で見ました。
それはそれは辛いことでしたが、向き合わざるをえなかった。それだけ彼女の存在が
大きかったし、ずっとそばに居たかった。現実から目をそらしてはいけないと
思った。

月単位、週単位、日単位、時間単位、分単位、秒単位で人の死が刻々と迫る様を
間近で見た時、まさに人は自分の死に様を演出することは出来ないのだと知った。
それだけに、嘘偽りのないその人の生き様がそこに現れてくる。
のんちゃんは最後まで本当に諦めていなかった。
彼女の力強い意志がそこにずっと息づいてた。

いつだったか二人で話したことがあったんです。
「ガンを経験するとさ~、不思議と死ぬことって前より怖くなくなるよね」

これが本音なのか強がりなのか・・・その時の気分だったのか・・・

そのことを知っているのはのんちゃんなんですよね。だから、この話はまた、私も天国に
行ったらしてみます。

人が死ぬということ。

死んだらどうなるのか?ということ。

いざ死ぬ時にしかわからないこと実感できないことですが、今生きているこの時にも
ちょっと考えてみたいと思います。人はいつか必ず死を迎えるのだから。
そこから目をそらすことはしたくないってのが私の考えです。
のんちゃんの死がその思いを強固なものにしてくれました。

死ぬことを考えるイコール生きることを考えること。

自分らしく散っていくその時までに、自分はどうやって生きていくのか。
1日1日を大切に、噛みしめて。