今日は関東地方は曇りで、昨日より気温が下がってますね。朝、お布団の中で
足が冷たかったので、慌てて足湯をしました。

そして、コメント欄を開けてみると、気になるコメントがきていました。

ぶるさんからのコメントです。
「先日の千晶さんのコメントに対するお返事で気になる所がありました。『卵巣の疾患は子宮の疾患よりやっかいだ。同じ病室の患者さんも辛そうだった。』今から治療を始める人、今 まさに告知をされた人に不安や絶望を与えてしまいます。私も自分が告知された時、心の慰めに色々な闘病記を読みました。患者にしかわからない心の痛みもあります。」

目が覚めました。ハッとしました。

まずは、私の軽率な言動に心を痛めたことと思います。この場を借りてお詫び
します。本当にごめんなさい。

ある方のコメントにお返しする中で、その方は卵巣がんを患っており、
卵巣の疾患は子宮の疾患よりもやっかいなんです。という部分に私も共感しました。
卵巣の疾患は症状として表れるまでに時間がかかり、気が付いた時に症状が
進行しているケースがある。と、入院中に得てきた私の知識からの言動です。

この私の言動で、これから不安な治療を乗り越えなければならない方々に、不要な
心配をさせてしまったり、不快な思いをさせてしまったこと、本当にごめんなさい。
これからは、もっと注意を払い、発言したいと思います。

私自身は、子宮疾患の体験でした。どうしても卵巣疾患の方々の体験がわからない
部分、多くあるかと思います。

今は、世の中に沢山の情報が溢れています。パソコン、携帯電話、本、雑誌、テレビ
ラジオ・・・。自分が知りたい情報を瞬時に集めることができます。

私も5年前、初めて子宮頸がんを体験したとき、母と色んな情報を集めました。
インターネットで、HPVウィルスの存在を知り、それが大きく原因している
事実も知りました。主治医の先生は、症状に対してのアプローチだけで、
HPVの話はしていませんでした。
患者が、自分の症状がどこから来ているのか、自分で調べてしまうことが出来る
時代になったのですね。

そして、数々の著名人の子宮がんの体験記なども拝読しました。
向井亜紀さん、赤星たみこさん、久和ひとみさんなどの著書です。

皆さんそれぞれの環境、病気の進行度、治療の成果がありました。
向井さんに関しては、病気のことから、代理母出産へのチャレンジがメインで
記されていました。赤星さんは漫画家でいらっしゃるので、イラストを通じて
闘病記を表現し、更にその後どのような食事に切り替えていったかなど、生活に
密着したものでした。
久和さんは、日記がメインになっており、その日誰に会って何を食べて・・・
とてもアグレッシブに動き回る様子が記されています。この間手術したばかり
なのに、凄いなと思いました。病気であることよりも、仕事への復帰に燃える
久和さんの姿がそこにありました。

その他にもいくつかの闘病記を拝読して、当時の私が感じたことは、
「同じ病気なのに、こんなにも個人差があって、私の症状ともだいぶ違ったり、
お医者さんが違ったり病院が違ったり、その事で治療の仕方にも差があったり、
こんなに違うんだ~。私のケースと違うな・・・」ということでした。

「私とは違う」と感じてしまったことは、私の中に不安を残しました。
同じ病気なのに、あの人は・・・と比べてしまうことがあり、見えない何かに
振り回される日々でした。

もちろん、勇気も沢山もらいましたし、共感もし、涙も沢山流しました。

でも、それよりも、今の自分の状況にかなりイライラきていた私は、ネガティブ
な方向にばかり、フォーカスしてしまう・・・。

もう嫌!私は何に振り回されてるの?!苦しい日々でした。31歳だった私の周り
には、同じような症状を抱えてるような友人もいませんでした。共感してくれる
人が、たまたまいませんでした。

そして円錐切除手術をし、5日間の入院であっという間に終了。
痛くもない痒くもない日々が、戻ってきたのです。
子宮の全摘出も、母と一緒にとてもとても悩みましたが、最終的にはそこから
私は逃げました。もう、病気と向き合うことに疲れ果てていました。

5年後、病気を知らされた時はさすがに、インターネットで色々調べましたが、
本を読むことはしませんでした。手術後に洞口依子さんの著書を拝読しましたが、
他には外国の方が書いた本を何冊か読んだだけでした。

そこには私のこんな思いがありました。

5年前の教訓もある。どうして今回またこのような状況になったのか、今度こそ
本気で自分自身と向き合う必要がある。
だから、他の人のケースは今の私には必要ない。
主治医の先生を信じて、先生の言う事をちゃんと聞いて、この病院で私はきちんと
病気を治すんだ。もう誰とも比べたりしない。一喜一憂もしない。
私は私。病気になったのも私。病気を治すのも私。
主治医の先生、看護士さん、両親、旦那、友達。助けは必要だ。でも、本当の
意味で病気と向き合うのは私自身だ。私の中の何かを変えようと、何かに気づかない
限り、本当の意味で病気は治せないはずだ。

ここまでの思いに至ったのは、5年前の頸がんを体験し、全摘を拒み、それでも
子宮を守りきれなかった自分への叱責もありました。

でも、この5年間で私は様々な経験をし、考え方も変わったし、何よりちょっぴり
強くなってました。出来事が、私を強くしてくれました。

ここまで長くなりましたが、これが私の「ケース」です。

紆余曲折色々ありました。人と比べて落ち込んだり、はたまた同じような体験をした
人たちのエピソードに涙したり、勇気をもらったりしてきました。
ぐちゃぐちゃでした。正直いって。本当に大きく回り道しました。

そして今やっと、少し、同じような病気を体験した方々と交流する勇気が出てきた。
これまでは、振り回されたくなくて目を瞑ってきた弱い自分しかいなかった。
私よりも軽い症状の人を羨むのが怖かった。
更には私よりも重い症状の人を知った時の心が割れそうになる思いにも耐えられ
なかった。私もそうなってしまったらどうしようと不安になった時もありました。

こんな体験をしてきたにも関わらず、コメントを下さった方へのお返事とはいえ、
子宮の疾患と卵巣の疾患を比べるような発言・・・
本当に軽率でした。何もわかっていませんでした。
誰かを励ます、共感するつもりだったかもしれませんが、これからはとにかく、
知ったかぶって、何かを比べること、誰かを不要に不安にさせるような発言には
十分注意していきます。

どうぞこんな私ですが、これからも宜しくお願いします。

そして、この言い方おかしい!とか、これは良くないという部分ございましたら、
じゃんじゃんご意見下さい。掲載しないで欲しいと書いて下さったら、私だけ
読んで、こちらには掲載しません。

これからも皆様に育てていただきながら、このブログも成長できたらと思ってます。

この度は本当にすみませんでした。