結局のところ、そうやってお客さんをなくす | ロックな税理士 原 眞人の「プロ社長を目指せ!」 伊豆夢(イズム)の日記

ロックな税理士 原 眞人の「プロ社長を目指せ!」 伊豆夢(イズム)の日記

ロックと聖書でマーケティングを語る、ロックな税理士 原 眞人の伊東市から発信する中小零細企業の社長のための、「経営」「財務」「税務」のお役立ち情報です。

おはようございます。伊東市・中小企業元気アドバイザー、

伊豆夢(イズム)こと

ロックな税理士、原 眞人(ハラマサト)です。



■結局のところ、そうやってお客さんをなくす

社長塾ではお客さんを作る直接の対象を

「商品」「地域」 「客層」

としています。

中小零細企業の損益余裕率(経常利益÷粗利益)は

黒字企業の平均でも、わずか5%しかありません。

この算式の意味は

「粗利益で100万円稼いでも

経常利益として残るのは5万円しかない」

ということ。

中小零細は経営効率が非常に悪い。


この効率の悪さが生じる理由は

ムダが多いからに他なりません。


「売上」にばかりに目を奪われ

効率性に目をやらないため。







例えば、顧客エリア=「地域」を広げれば

客数は増えるので売り上げは上がります。

でも、エリアを広げると円の面積の算式からも分かるように

半径の二乗に比例して思いのほか営業エリアは拡大し

営業マンの移動時間がそれとともに増していきます。

営業マンが移動する時間は利益をまるっきり生み出さないで

経費ばかりを使い、酷くマイナスになります。

利益を生みだすのはお客さんと直接、接する時間しかないのに

移動時間にばかり時間と経費を持っていかれ

肝心のお客さんとの時間がおろそかになってしまう。



「商品」についても同じことが言えます。

例えば、レストランを営業していて

テイクアウトのスウィーツも販売しようとします。


「商品」の幅が広がることになるので、

「売上」自体は上がります。

でも、

レストランの仕込み

テイクアウトのスィーツづくり

ランチとディナーをやっていたら

時間なんていくらあっても足りない

包装用資材のコスト、在庫の管理コストだってバカにならない


こんないっぱいいっぱいで

はたして満足のいく商品やサービスは提供できるのか?



「客層」を広げるために支店を出す。

同じような店では意味がないと

客層を変えます。

材料費、人件費、販促費、出店に係る投資・・・

莫大な出費を余儀なくされます。

そうすると、どうなるか?

売上の合計は上がりますが

利益は当分出ません。

利益が出ないので経費の削減に・・・

材料費もその対象になってしまう。

お客さんと直接、接するところも削減しようとする。

さらに管理の目も行き届かなくなる。

支店を出すと

「味が落ちた」と評判がたつのはこういう理由から。




「地域」をひろげ

「商品」の幅をひろげ

「客層」を広げ


売り上げ自体は上がるけど

非効率きわまりない経営を続け、疲弊し

経営のもっとも大事な部分がおろそかになり

お客さんは徐々に離れていく。


結局のところ、お客さんをなくしていきます。



大事なことは、いつも聖書とロックが教えてくれた。


ラヴ&ピースKeep on Rock’n


今日も楽しく、誇りをもって行こう!