言葉の記録 中1・1月 | YUKAのおもちゃ箱

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ダウン症があるために筋力が弱い子供の運動機能の発達を促す遊具、
知育に役立つ手作りおもちゃ、言葉や数を理解するためのオリジナル教材の作り方、成長記録などをご紹介しています。

≪中1・1月1日≫
…祖母になかなかが伝わりませんでした。
有香「そのじゃない。壷の。庭の甕でめだかを飼ってるねん」
いつの間にか語彙が豊富になりました。そんな言葉を知っているんだと驚くことがあります。

 

≪中1・1月2日≫
…有香の目はとても不思議なんです。ごく普通に開いている時もあれば、何故か?細~く(3ミリぐらい)開けてる時があります。
母親「おかしいなぁ~?もうちょっと開いて」
有香「これで十分見えてんねん」
父親&母親 笑い泣き笑い泣き

 

≪中1・1月2日≫
…車中でのこと
祖母「○○さん、頭がすごく痛いんだって。頭が痛いって言うのは、」
有香「頭痛や」
父親「よく知ってるね。じゃあ、お腹が痛いのは?」
有香「stomachache」
父親「じゃあ、頭痛の英語は?」
有香「headache」
母親「私より賢いなぁ~」

 

≪中1・1月3日≫
…車中でのこと
ラジオ「明日は0度…」
母親「明日は0度だって」
有香「寒~。お母さん、今何度?」
母親「1.5度」
母親「有香ちゃん、0度と1.5度はどっちが寒い?」
有香「両方寒い」
父親「ほんまや」
母親「有香ちゃん、1.5度は、1度と2度の間よ。1.5度は0度より1.5度暖かいの」
有香「両方寒い」

 

≪中1・1月5日≫
…大河ドラマが始まる前
母親「もうすぐ『八重の桜』が始まるよ」
有香「何それ?」
母親「大河ドラマよ。前、『平清盛』をやっていたでしょう。今日から『八重の桜』が始まるの。会津藩の幕末の話よ」
有香「爆発」
父親「爆発じゃない。幕末」
母親「昔、今の福島県を会津藩と言ったの。小学校のときの班じゃないよ。おばあちゃんの故郷は鹿児島でしょう。昔は薩摩藩って言ったの。沖縄は琉球だったのよ」
有香「知ってるよ」
母親「知ってるの?」
有香「知ってる。沖縄は昔、アフリカだったんでしょう?」
母親「違いますゲッソリ

 

…『八重の桜』が始まりました
有香「戦争の話なん?」
母親「外国との戦争ではなくて、日本の中での戦よ」
有香「(八重の桜は)もっと面白い話かと思ってた」

 

≪中1・1月7日≫
…個別指導の帰りに、お買い物に行きました。
有香「お金は使えば減るんだよ」
母親「そうよ」
有香「減ったら、お父さんにもらおう」

 

今まではお買い物に行くと、自分のお財布(お小遣い)から払いたがっていました。
『自分のお金が減る』ということが分かっていなかったからです。
ようやく『お金は使えば減る』ということが理解できたようです。

 

≪中1・1月8日≫
…学校で書初めがあります。小学校時代のような練習はありませんでした。当日に好きな字を選んで書くそうです。
有香「私はジョーズのヘンタイや」
母親「ジョーズのヘンタイって何?」
有香「上手に書けない」
母親「上手の反対っていうこと?」
有香「そう」

有香の選んだ文字は『現代』でした

 

≪中1・1月13日≫
…『赤いスイートピー』がお気に入りのようです。よく歌っています。
母親「タバコの匂いのシャツって、その男の人はタバコを吸うの?吸わないの?」
有香「吸う」

 

≪中1・1月15日≫
…今日は母親の誕生日です。
有香「お母さん、お誕生日おめでとう」
母親「ありがとう」
有香「プレゼントは私よ」
母親「有香ちゃんのお肉を食べても良いの?」
有香「ダメ」
母親「じゃあ、有香ちゃんの何をくれるの?」
有香「私の笑顔よ」
母親「ありがとう」

 

小学校5年生4月
小学校5年生4月

≪中1・1月20日・夜≫
…有香の父親は通勤時、自転車で最寄り駅まで行きます。
父親「あ~、明日は自転車が無いんだった」
母親「何で無いの?」
父親「金曜日(新年会)送ってもらったので、(自転車を)駐輪場に置いたままだった」
有香「私の自転車使えば」
父親&母親 爆  笑爆  笑
父親「有難いけど、歩いて行った方が早い」

 

≪中1・1月≫
…今年の私の目標は、①美味しいお料理を作ること ②掃除 ③整理整頓です。こまめに掃除をするために、ハンディー掃除機を買いました。

有香「これ何?」
母親「掃除機」
有香「誰にもらったん?」
母親「もらったんじゃない、買ったの」
有香「どこで買ったの?」
母親「パソコンで注文したの」
有香「掃除機やったらいちいち、いちいち、コードをささなあかん。でも、これはコードが無い掃除機やから楽やな~。便利やなぁ~」
母親「すごく便利やねん」
有香「自由な所で使えるし、天井のライトの上も出来るし、車でも使える」
母親「車のシートは良いけど、床では使わないでね」
有香「私の部屋だって、勉強机の細かいゴミが取れる」
母親「有香ちゃんも掃除してね」
有香「これええなぁ~、お母さん、やったなぁ~」
 

≪中1・1月20日・夜≫
…父親と母親が和やかに談笑中のこと
有香「トンカチで頭叩くで」
母親「誰の?」
有香「お父さんとお母さん」
母親「何で?」
有香「二人で仲良くしているからよ。トンカチで頭叩くで」
母親「誰が使うの、そんな言葉」
有香「昨日、お母さんとYちゃんのお母さんのTさんが『トンカチで頭叩く』って言ってた」
母親「?」

 

≪中1・1月21日・朝≫
19日に、Tさんとお嬢さんのYちゃんと私たちの4人で言葉の教室に行きました。その帰り道、Tさんと二人で「トンカチで頭を叩かれたぐらいのショック(刺激)を受けた」と話し合ったことを思い出しました

 

≪中1・1月25日≫
…歌番組を見ていました。
有香「瞼の母って誰?」
母親「…」
有香「瞼の母って誰?」
母親「岸壁の母やったら岸壁に立っているお母さんやけど、瞼の母は…」
祖母「有香ちゃん、目を閉じてお母さんを思い浮かべてごらん。瞼に映ったでしょう?」
有香「うん。分かった」
母親「分かったん?」
祖母「目を開けていたら分からないけど、目を閉じたら瞼に思い浮かぶでしょう」
母親「見るのは目なのに、何で思い浮かぶのは瞼なんやろ?」

 

PC【瞼の母】 

記憶に残っている母のおもかげ

 

≪中1・1月25日≫
…天気予報を見て
母親「今日は真冬並みの寒さだって」
有香「だから?」


一般的に「真冬並みの寒さ」と聞けば
・手袋をして学校に行こう
・厚手のコートを着よう
などと考えると思うのですが…。
有香との会話の中で、『言外の意味を汲み取るのは難しいんだな』と感じることが時々あります。
ちなみに、「明日は0度」などと聞くと「え~寒~、どうしよう」などと言います。

 

≪中1・1月29日≫
…フォークに一本スパゲティーをすくって言いました。
有香「私、これぐらい細くなりたい」
母親「スパゲティーみたいに?」
有香「麺類みたいになりたい」

いくら何でも麺類は細すぎます

 

≪中1・1月26日≫
有香「人は名(めい)って数えるの?」
母親「?」
有香「人は名(めい)って数えるの?」
母親「人(にん)とも言うけど、名(めい)とも言うね。何でだろう?」

 

≪中1・1月30日≫
…今朝のニュースで、「既婚者で結婚して良かったと答えた人の割合は30数%」と言っていました。
母親「結婚して一番良かったことは何?」
父親「有香ちゃんに会えたこと」
母親「お父さんが、有香ちゃんに会えたことが一番良かったって言ってるけど?」
有香「嬉しい。お母さんは?」
母親「お母さんも有香ちゃんに会えたことが一番嬉しいよ」