言葉の記録 中1・12月 | YUKAのおもちゃ箱

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ダウン症があるために筋力が弱い子供の運動機能の発達を促す遊具、
知育に役立つ手作りおもちゃ、言葉や数を理解するためのオリジナル教材の作り方、成長記録などをご紹介しています。

≪中1・12月1日≫
…有香は、父親が職場で「○○先生」と呼ばれていることを知っています。

職場の人「○○先生、今日は本当に有難うございました」

有香「ちょっと待って、今、何て言った?」

 

…実際に父親が「○○先生」と呼ばれるのを初めて聞いて驚いたようでした。

有香「お父さんは仕事で『先生』って呼ばれているけど、私は学校で『算数博士』『お天気博士』って呼ばれています」
職場の人「博士ですか」
母親「先生と博士はどっちが偉いの?」

有香「博士や」

 

≪中1・12月1日≫


…疲れ目に良いのかな?と思い購入しました。かなり気持ちが良いです。

有香「気持ち良い~」
母親「どんなふうに気持ち良いの?」
有香「目の画面が広がった」

有香はそのまま寝てしまいました。目の上からそっと持ち上げると、いつも就寝中、少し開いている瞼が、きちんと閉じられていました。

 

≪中1・12月2日≫
…肉丼を食べました
有香「(肉丼の)おかわりないの?」
母親「ない」

…有香がご飯のおかわりをしました。大盛りです。
母親「有香ちゃん食べ過ぎたらダメ。1回太ったら痩せられないよ。太ったら運動が嫌になって、運動をしないからまた太るのよ。ダメ」

…母親がご飯を1/4に減らしました
有香「あ~あ、立派なお相撲(さん)になりたいのに」

…有香がしこを踏み始めました
父親「何言っても言い返してくるからすごいなポーン

母親「有香ちゃん、『お相撲』じゃなくて『お相撲さん』よ」
父親「そうやで、相撲って言ったら、人ではなく相撲のことや」
母親「力という字に士という字を書いて『力士』とも言うのよ」

 

≪中1・12月2日≫
…ノートを持ってきました
有香「見て」

母親「有香ちゃん、ドッグフード食べたの?」
有香「そうよ」
母親「ドッグフードって犬のご飯よ」
有香「そうなん?じゃあ、あれ何?」
母親「ホットドッグよ」
有香「なんやねん」
 

≪中1・12月3日≫
…有香が牛乳をスピーカーの上に置きました
母親「牛乳をテーブルに置いて」
有香「嫌」
母親「こぼすよ」
有香「こぼさないようにするから」
母親「こぼしたら、どうしてくれるん?」
有香「私が自分で(自分を)怒るわ」
母親「…」

 

≪中1・12月3日≫
…鍋用のうどんを買いました。ひとつは1食入り、もう一つは2食入りです。
有香「うどんは?」
母親「そこにあるでしょう」
有香「一つ足りない」

母親「良く見て、『2食』って買いてあるでしょう。一袋に二人分入っているの。だからこれで三人分よ」
有香「うどんは『食(しょく)』って数えるの?」
母親「真顔

 

≪中1・12月3日≫
…お金のことも分かってもらわないといけません。三万円を見せながら。
母親「有香ちゃん、この一万円でオロナミンCが100本買えます。この一万円でオロナミンCが100本買えます。この一万円でオロナミンCが100本買えます」
母親「それでは、これ全部(三万円)で、オロナミンCが何本買えますか?」
有香「300本」
母親「ポーン

 

≪中1・12月3日≫
有香「お母さん、リンス買ってきて」

 

≪中1・12月4日≫

有香「これ何?」
母親「有香ちゃんのシャンプーとリンスよ」
有香「有難う」
母親「有香ちゃんの大好きなバラの香りよ」
有香「今日洗う」

 

…お風呂上り
有香「どう、におってみて」
母親「女の子らしい良い香りがするわ」
有香「じゃあ、お父さんの男らしいシャンプーは?」


≪中1・12月4日≫
…寝室から叫び声
有香「お母~さ~ん~、来て~~~」

急いで様子を見に行くと、口から血が出ていました。歯が抜けると大騒ぎ。
ぐらぐらだったので、何もしなくても今日中に抜けると思われましたが、歯科医で抜いてもらうと強く訴えるので、こども病院に予約無しで直行しました。こども病院では、9時に予約の患者さんが来られなかったので、運よく一番に診察して抜いて頂けました。
(有香の診察後も、予約の患者さんは来られなかったので、迷惑をかけなくて良かったです)

 

…帰り道
有香「こども病院って有り難いね」

有香「お母さん、この歯を枕に入れる」
母親「あれはカナダよ。日本にはあの妖精はいないの」
有香「あっそうか。じゃあ、屋根に投げる」
母親「そんなこと知ってるの?」
有香「知ってる。辞典に書いてあった」

下校後、辞典を見せてくれました。辞典を読んで知識を得るようになりました。

 

最後の乳歯が抜けました。厳密に言えば、あと2本乳歯が残っていますが、この2本は抜けないそうです(永久歯の位置が悪い)。なので、抜ける乳歯は全て抜けました。

 

≪中1・12月4日≫
…バス停の横に、選挙のポスター掲示用の板が設置されていました。


有香「これ何?」
母親「あ~、選挙のポスターを貼るのよ。この前アメリカでオバマと誰かの選挙があったでしょ。今度、日本で選挙があるの。有香ちゃんも20歳になったら投票できるのよ。選ぶ人によって、政治が変わるのよ」

 

≪中1・12月5日≫
母親「有香ちゃん、分かったわ。うどんは『玉』って数えるの」
有香「ふ~ん」
 

≪中1・12月5日≫
…車にローズベルベットハンドクリームを置いています。有香は登校前の車中で、そのクリームを手に塗ります。
母親「有香ちゃんの髪の毛は?」
有香「バラ」
母親「手は?」
有香「バラ」
母親「じゃあ、有香ちゃんの心は?」
有香「ババ」
母親「ババなん?」
有香「間違えた、バラ」

 

≪中1・12月5日≫
ポスターが4枚貼ってありました。

 

≪中1・12月6日≫
選挙関係のテレビ番組を見ていました。選挙に興味があるのかな?

 

≪中1・12月7日≫
…朝
有香「今日は何人貼られてるやろ?」
母親「4人よ。増えないよ。日本全部じゃなくて、自分の地域の人を選ぶのよ」
有香「オバマは?」
母親「オバマ(大統領)はアメリカよ」

 

≪中1・12月7日≫
…父親が恐竜図鑑を買ってきました。
有香「お父さん有難う」

 

 

…ひとしきり見た後
有香「次は星と星座買ってきて」
父親「読むんかいな」
有香「読むよ」

 

 

 

≪中1・12月7日≫
…11月30日のカラオケクラブで、カラオケスターの座から転落して、とても悔しがっていました。今日は、前代未聞の100点が出たそうです。
有香「100点取った」
母親「すごいね」
先生「○君が一回目99点、2回目99点。有香ちゃんは一回目98点、2回目100点で、今日は二人が同点で一位だったんです。私も100点が出たのを始めてみました。皆、大喜びでした」

 

≪中1・12月9日≫
…父親が有香を誘いました。
父親「有香ちゃん。一緒に行く?」
有香「風が強いから嫌」
父親「…」

有香「風は見えへんから、空気やから」

言われてみると、風に舞う木の葉や揺らぐ枝などを見て『風が強い』と思うわけで、風そのものを見たことないなぁ~と思いました。

 

母親「風は見えないって、誰から習ったの?」
有香「習ってない」
母親「本に書いてあったの?」
有香「書いてあった」
母親「何の本?」
有香「ふしぎの図鑑」

 

 

≪中1・12月10日≫
有香「今度は100点、100点で200点取る」
母親「100+100が200って分かるの」
有香「分かるよ」
母親「100が三つで?」
有香「300」
母親「100が四つで?」
有香「400」
母親「100が五つで?」
有香「500」

とうとう、100の位が分かるようになりました。

 

≪中1・12月10日≫
…有香は父親が外食してくると「何を食べたの?」と必ず聞きます。今日はメモを持って帰宅を待ち構えていました。
有香「お父さんの予定を聞く」
母親「予定はこれからのことよ。もう食べたんだから、予定じゃない」
有香「じゃあ何?」
母親「報告は?」

 

…父親が23時に帰宅しました。
有香「お父さん、お帰り」
父親「まだ起きていたの?」
有香「お父さん、何を食べたの?」
父親「鯛・ホタテ・サーモン・温野菜・プリン」
有香「おん?」
父親「温野菜。お・ん・や・さ・い」

父親「後何食べたっけ…、オレンジカクテル・ミルクティー・蛸の刺身・サラダ」


一生懸命書き取っていました。誤字脱字があります。

 

 

≪中1・12月12日≫
…夜、父親に熱がありました。
有香「明日は、私がお父さんの代わりに仕事に行くから」
父親「明日は○○相談なんだけど」
母親「有香ちゃん、明日は事務所じゃなくて、○○相談なんだって。質問されたら答えなきゃならないのよ」
有香「行く」
母親「質問されたら、何て答えるの?」
有香「それで良いと思います」
父親&母親 笑い泣き笑い泣き

 

≪中1・12月12日≫
…家の前に停車していたら、驚くほどの鳥の糞がボンネットに落ちていました。
有香「あ~これ何?」
母親「鳥の糞よ」

 

…ガソリンスタンドに洗車に行きました。お正月前なのでワックスも追加しました。洗車中のこと
有香「お~、鳥の糞が無くなった~、ワンダフル」
母親「これでお正月までピカピカやね」
有香「それはどうかな?また鳥の糞を落とされるかも」

 

≪中1・12月14日≫
運転中、フロントに鳥の爆弾。 有香の予言的中でした。

 

≪中1・12月19日≫
…すごく風が強かったので、有香に帽子をかぶらせました。宇宙人みたいな影に、二人で笑いました。

 伊丹空港
有香「風が後ろから吹いてきた。何か私、このまま飛びそう。パーンって」

 

 バンクーバー空港

≪中1・12月19日(日本は20日)≫
有香「お母さん、これお化けのベロみたい」
母親「本当やね」
有香「切っても切っても出るお化け」


カナダではどこのトイレにも手を拭く紙が設置されています。資源が豊富だからなのでしょうか?

友人の話によると、ハンカチを持ち歩く習慣は無いそうです。ハンカチ自体売ってないとのことでした。