そうか!アイデアなのか!!  【2022年に追記】 | YUKAのおもちゃ箱

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ダウン症があるために筋力が弱い子供の運動機能の発達を促す遊具、
知育に役立つ手作りおもちゃ、言葉や数を理解するためのオリジナル教材の作り方、成長記録などをご紹介しています。

《平成30年7月25日》

最初は見ていなかったNHKの連ドラ「半分、青い。」をなんとなく見始めてしまいました。
 
 
主題歌に励まされます。
涙がこぼれる音が、咲いた花がはじく雨音に聞こえたら素敵だなと思ったり。
『そうか!行く手を塞ぐ影を追い払うのはアイデアなのか!』と、思ったり。
 
 
 
焦げたトーストが夜空に、プチトマトがてんとう虫に…。
こんな風に見えたら楽しいだろうなと思いながら、主題歌を毎朝見ていて、ふと思い出しました。
『有香の見ている世界は、私とは少し違うな』
と、思っていたことを。
 
小学校2年生・5月
風に揺れるろうそくの炎を見て、「ろうそくが喧嘩してる!」と言いました。
 
小学校3年生7月
トイレから出てきた有香が「カブトムシみたいに水が流れた。角があるねん」と言いました。
 
数回流して、カブトムシを発見しました。
 
小学校6年生12月
うどん屋さんで「この人とこの人が結婚してるみたい。真ん中の人が話をしている」と言いました。
よくよく眺めると、爪楊枝が神主さんで、七味と胡麻の結婚式に見えました。
 
中学校1年生5月
針山を見て「気持ちよさそう。針が温泉みたい」と言いました。
言われてみたら、まち針が温泉につかっているように見えました。
私は有香のこういう感性が好きです。
 
 
この春、支援学校の高等部を卒業し、現在は自立及び就労に向けての訓練中です。この訓練期間は2年間なので、来年の秋には、新たな進路を決めなければなりません。
 
有香は目が悪いので、細かい作業はできません。
体力がないから、一日中の立ち仕事はできません。
飽きっぽいので、興味のあることでなければ、繰り返しの作業も難しいと思います。
 
毎朝、星野源さんの歌を聞く度に
『道の先を塞ぐ影にアイデアを♪』
というフレーズが心に響きます。
 
アイデアを練って練って、ひたすら練って、
有香の感性と社交性、話術を活かせる仕事を見つけたいと思います。
 
 
2022年9月追記
この記事を書いた日から4年2か月が過ぎました。
現在の有香は、高齢者デイサービスのスタッフとして、とても楽しく働かせていただいています。