《平成30年7月25日》
最初は見ていなかったNHKの連ドラ「半分、青い。」をなんとなく見始めてしまいました。
主題歌に励まされます。
涙がこぼれる音が、咲いた花がはじく雨音に聞こえたら素敵だなと思ったり。
『そうか!行く手を塞ぐ影を追い払うのはアイデアなのか!』と、思ったり。
こんな風に見えたら楽しいだろうなと思いながら、主題歌を毎朝見ていて、ふと思い出しました。
『有香の見ている世界は、私とは少し違うな』
と、思っていたことを。
トイレから出てきた有香が「カブトムシみたいに水が流れた。角があるねん」と言いました。
うどん屋さんで「この人とこの人が結婚してるみたい。真ん中の人が話をしている」と言いました。
よくよく眺めると、爪楊枝が神主さんで、七味と胡麻の結婚式に見えました。
私は有香のこういう感性が好きです。
この春、支援学校の高等部を卒業し、現在は自立及び就労に向けての訓練中です。この訓練期間は2年間なので、来年の秋には、新たな進路を決めなければなりません。
有香は目が悪いので、細かい作業はできません。
体力がないから、一日中の立ち仕事はできません。
飽きっぽいので、興味のあることでなければ、繰り返しの作業も難しいと思います。
毎朝、星野源さんの歌を聞く度に
『道の先を塞ぐ影にアイデアを♪』
というフレーズが心に響きます。
アイデアを練って練って、ひたすら練って、
有香の感性と社交性、話術を活かせる仕事を見つけたいと思います。
2022年9月追記
この記事を書いた日から4年2か月が過ぎました。
現在の有香は、高齢者デイサービスのスタッフとして、とても楽しく働かせていただいています。