言葉の記録 中2・8月 | YUKAのおもちゃ箱

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ダウン症があるために筋力が弱い子供の運動機能の発達を促す遊具、
知育に役立つ手作りおもちゃ、言葉や数を理解するためのオリジナル教材の作り方、成長記録などをご紹介しています。

≪中2・8月8日≫
…部屋でだらける有香に向かって
母親「4年生の時に横浜で会ったひかるちゃんは外で走ってるんだよ」
有香「あっつ~、熱中症になるわ」


…夜のこと
母親「ひかるちゃんは記録会で100メートルを22秒03の自己新記録で走ったんだって」
父親「すごいね」
母親「有香ちゃんはどれぐらいで走れるかな?」
父親「走れるんやろか?」
母親 {/face2_happy_s/} 


※ひかるちゃん
 ブログ【たのしい毎日】の中1の女の子。陸上部に所属して頑張っています。

 

≪中2・8月8日≫
…今日が第19回ハート展の応募の締切日。
母親「この詩の題は?」
有香「○○○○○○○○○○○○○○○○○」
母親「面白い題やね」
有香「そうやね、<font color="red">そう</font>こなくっちゃ」

…久しぶりにクラスメートのNちゃんに会いました。
有香「Nちゃんが<font color="red">こう</font>言った」
母親「どう?」
有香「有香ちゃんがいなくて寂しい」

 

…母親の行動に対して
有香「<font color="red">それ</font>でこそ、私のお母さんや」

「そう」「こう」「それ」などを上手に使えるようになりました。

 

≪中2・8月10日≫

<img src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/4a/39c5cb9464ccfb3a5d097424c072ff2a.jpg" border="0">
…バンクーバーに到着した日の夜、ホテルのフロントに行った父親が、なかなか戻って来ませんでした。
有香「帰ったんちゃうか?」
母親「{/face2_happy_s/}切符がないと帰れない」

…父親が戻って来ました
父親「キーをエレベーターに挿さないと6階にとまらないのを忘れてた{/face2_lose_s/}」

 

≪中2・8月14日≫
有香はEちゃんが歌う「ありがとうお母さん」という曲のある歌詞を聴き号泣しました。
その歌詞とは
♪お母さん おおきくなれば
 お母さん いつかさよなら

この歌(歌詞)を聴いたことが、カナダ旅行で1番嫌だったことだそうです。

<a href="http://www.kget.jp/lyric/62644/%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%A8%E3%81%86+%E3%81%8A%E6%AF%8D%E3%81%95%E3%82%93_%E4%BB%8A%E4%BA%95%E3%82%86%E3%81%86%E3%81%9E%E3%81%86,+%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%A0%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%93">ありがとうお母さん</a> 
 作詞 きたやまおさむ
 作曲 加藤和彦

 

≪中2・8月16日≫
…T子さんとのお別れの日の会話
母親「楽しかった?」
有香「日々楽しかった」
T子さん「1番美味しかったお料理は何?」
有香「ステーキ{/hearts_pink/}」
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T子さん「1番楽しかったことは何?」
有香「もぐれたこと」
<img src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/43/afaf435272c183c4016d5b929a75535e.jpg" border="0">

T子さん「それじゃあ、1番嫌だったことは?」
有香「お母さんのうた」
T子さん「?」
母親「この間の歌よ」
T子さん「あ~」

<img src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/3f/6185abd66e301a8067f283c0755c7895.jpg" border="0">

 

≪中2・8月22日≫
有香「お母さん、ちょっと来て」
母親「何?」
有香「何で私は目が悪いの?」
母親「遺伝かな?」
有香「遺伝って何?」
母親「背が高い人の子どもは背が高いでしょう、カナダで、金色の髪のお父さんの子どもは金色の髪だったでしょう。親に似るのよ。ごめんね、よく見える目に産んであげられなくて。でも、見えるから良かったと思ってね」
有香「うん」
有香「何で私の耳は良いの?」
母親「何かが悪いと、別のものが発達することがあるのよ。目が悪いから、その分、耳が良く聞こえるんじゃない?手が使えない人が、足で字を書いたりするやん」
有香「何で私は可愛くて美しいの?」
母親「可愛くて美しい?」
有香「うん」
母親「お父さんとお母さんには、そう見えるのよ{/face2_happy_s/}」


≪中2・8月22日≫
有香「何で私はダウン症なの?」
母親「何でかな?」
有香「だから、ダウン症って何?」
母親「う~ん、人間の体の中には染色体と言うのがあってね」
有香「染色体って?」
母親「そういうのがあるの。お母さんの染色体は46本だけど、有香ちゃんの染色体は47本なの」
有香「{/face2_shock_s/}」
母親「それがダウン症よ」
有香「お母さんもダウン症なの?」
母親「どうかな?お母さんはアホアホ症かも」
有香「そんなん嫌や」


5年生の時から『自分がダウン症』であることは知っていました。
『ダウン症とは何か?』について、今回、初めて質問されました。
きちんと説明する時期なのかもしれません。

 

≪中2・8月23日≫

<img src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/44/54111b8f4f28e841b633a620c6afcf71.jpg" border="0">
…一緒にお素麺を食べました。食べ終わった母親の器を見て一言。
有香「お母さんのお箸、水に入れたら曲がってる。何でだろう?」

 

≪中2・8月30日≫
…友人宅に向かう車中で
有香「オバマ大統領に会いたい」
母親「何で?」
有香「カッコ良いからよ{/face_heart/}」
母親「どこが?」
有香「一生懸命働く姿が素敵{/hearts_pink/}」
母親「一生懸命働いているって知ってるの?」
有香「うん」
母親「その他(オバマ大統領)に一生懸命働いている人知ってる?」
有香「うん」
母親「誰?(お父さんって言うかな?」)
有香「安倍総理大臣」
母親「安部総理大臣は一生懸命働いているの?」
有香「うん」
母親「安倍さんの前の総理大臣は誰?」
有香「知らん」
母親「野田さんよ」
有香「…」

有香「あ~、アメリカ行きたい{/face_heart/}」
母親「(去年行った)ハワイはアメリカよ」
有香「だってハワイにはいないでしょう?」
母親「オバマ大統領に会いたいの?」
有香「うん」
母親「会ってどうするの?」
有香「一緒に写真撮りたい」
母親「それからどうするの?」
有香「一緒に住むねん」
母親「一緒に住んでどうするの?」
有香「だから一緒に暮らすねん」
母親「オバマ大統領には奥さんと子どもがいるねんけど」
有香「一緒に住むねん」
母親「オバマ大統領と奥さんと子どもと一緒に住むの?」
有香「うん」
母親「お父さんとお母さんはどうなるの?」
有香「一緒に住むねん」

ホワイトハウスでオバマ大統領一家と一緒に住む…当たり前ですが、想像したこともありません。

 

≪中2・8月25日≫
有香「ニュースはTPPやけど、お母さんは学校でPTAやな」
母親「TPPなんて知ってるの?」
有香「知ってるよ」

 

≪中2・8月25日≫

<img src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/b5/69989020673b7113ee4711b932ece254.jpg" border="0">
…葡萄が届きました。
母親「誰だろう?あっ、Hさんだ」
有香「お母さん、マスカット、何年ぶりに見た?」
母親「…」
有香「Hさんに電話しなくちゃ{/3hearts/}」
父親「今は勉強に行っていて、いないと思う」
母親「じゃあ、夜に電話しようね」

…夜
有香「Hさんに電話しよう」

{/phone/}父親の職場のHさん(有香と面識のある女性)と、楽しくお話をしました。


≪中2・8月26日≫

<img src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/fe/230ddc9576b8691d34886ae05ac108dd.jpg" border="0">
…親友(同級生・ダウン症)のNちゃんに電話をかけたいと言うので、電話をしても良いかメールで確認すると、Nちゃんから電話がきました。(20時20分頃)
有香  「Nちゃん?」
Nちゃん「うん」
有香  「元気?」
Nちゃん「うん」
有香  「Nちゃん元気で良かった。それでね」
Nちゃん「うん」
有香  「今、何してるの?」
Nちゃん「あんなぁ~」
有香  「うん
Nちゃん「遊んでるところ」
有香  「楽しそうに遊んでる?」
Nちゃん「うん」
有香  「うふふ、それでNちゃんはご飯は食べ終わったの?」
Nちゃん「ご飯、食べ終わったよ」
有香  「もう終わったの?」
Nちゃん「うん」
有香  「美味しかった?」
Nちゃん「美味しかったよ」
有香  「良かったね。うふふ」
Nちゃん「うん」
有香  「Nちゃんは」
Nちゃん「うん」
有香  「夏休み中、宿題はやってる?」
Nちゃん「宿題?」
有香  「うん」
Nちゃん「やってる」
有香  「やってるの~、偉いね~」
Nちゃん「うん」
有香  「Nちゃんはいつも家で遊んだりして、他には何のお手伝いする?」
Nちゃん「お手伝い?」
有香  「うん、お手伝い、何やってる?」
Nちゃん「洗い物とお風呂掃除はやってる」
有香  「やってる?毎日やってる?」
Nちゃん「うん」
有香  「毎日やってるのか~」
有香  「で、Nちゃんは、その他にもお母さんのお手伝いは何してる?」
Nちゃん「洗濯物のタオルたたみもやってる」
有香  「やってる?私もやってるよ。私はね、洗濯物を干すこともするの」
Nちゃん「いいねぇ~」
有香  「いいねぇ~」
有香  「Nちゃんは今、遊んでる?何してる?」
Nちゃん「うん遊んで」
有香  「うん、遊んでる~」
Nちゃん「うん」
有香  「じゃあ、これから、お風呂に入って寝るところね?」
Nちゃん「お風呂?」
有香  「うん」
Nちゃん「お風呂は入ったよ」
有香  「もう入ったの~、後は寝るだけになるのね」
Nちゃん「うん」
有香  「で、お風呂は気持ち良かった?」
Nちゃん「気持ち良かった」
有香  「良かったね」
Nちゃん「うん」
有香  「それで、今は、遊んでるところなんだ」
Nちゃん「うん」
有香  「で、お父さんは何してる?」
Nちゃん「お父さん?お父さんはね…」
有香  「お父さんは何してる?」
 …後略…

ほっておくと、話が延々と続くので、もう遅いからと言い、電話を切らせました。
夏休みになってから、ほとんど会っていなかったので、電話でお話をして、とても楽しかったようです。
小学生時代の、何でも出来て、キラキラ輝くお友だちも大切ですが、支援学校でのペースの合うお友達の存在も、とても大切です。