ペットボトルの棒挿し  | YUKAのおもちゃ箱

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ペットボトルの棒挿し

ペットボトルの口に棒を挿し込んで遊びます。思い通りに手を動かす練習になり、位置に対する感覚も身につきます。また、色合わせにも使えます。
1本のペットボトルにつき長・短2本の棒を作り、棒の長さによる握り方や入れやすさ、また棒の取り出し方の違いを体感できるようにしました。


用意するもの
キリンちびレモンのペットボトル4本(現在廃盤)
棒用アクリルパイプ (外径15㎜×内径10㎜) 16㎝×4本・8㎝×4本
本体用アクリルパイプ(外径21㎜×内径18㎜) 11.5㎝×4本
波板取り付け用スポンジ 直径20㎜・高さ7㎜を4個
8ミリのビーズ4色(各色100個位)・コルク栓(0番)16個・ボンド(透明多用途・片面塗布タイプ)


①ペットボトルに色別にビーズを入れます。
②本体用アクリルパイプの片端の内側5㎜にボンドを塗り、波板取りつけ用スポンジを1個詰めます。
③ペットボトルを横に倒して②のアクリルパイプを口から差し込みます。ペットボトルからアクリルパイプが抜けないように、ボンドで固定させます。


作り方
④棒用アクリルパイプに、ビーズを入れコルクで栓をします。


口をビーズと同色の塗料で塗ると、口の位置が分かりやすくなります。(子供はペットボトルの口を舐めるので、口の内側に塗るほうが良いかもしれません。)


遊び方
①棒をペットボトルの口に入れる練習をします。始めはうまく挿せなくても何回も繰り返すことにより、自分の手とペットボトルの口までの距離を把握できるようになります。
また、『棒をどのように握ったら挿しやすいのか?』とか『ペットボトルを机に置いて挿すより片手で握った方が挿しやすい』とか自分で考えて工夫をするようになります。
何回も何回も繰り返して、自分で経験して習得したことは忘れないようです。
②棒を挿せるようになったら、色合わせに使えます。
③振ると音がするので、マラカスのように楽器代わりに遊べます。

効果1
遊び方を子ども自身が開拓していきます。意外な使い方をして驚くことがありました。
うまく挿せた時に「入った。上手!!」と拍手をしながら声をかけていたら、有香が「入った!」と言うようになりました。


効果2
中に8 ㎝の棒が入っています。この棒は逆さまにしないと取り出せません。逆さまにして棒を床に落とし「おちた!!」と言うようになりました。
ある日、『ジュースのパックに挿してあるストローを抜いて自分で挿しなおす』ということを何回も繰り返すようになりました。こんなに小さい穴にストローを挿せるということに驚きました。

透明のペットボトルを使って作った理由
有香が棒挿しの課題を頂いたとき、安藤先生が木製の棒挿しを見せてくださいながら仰いました。
「子供は見えなくなれば無いと思う。この部分が透明なら、ささる様子が見えてもっといいんだけど」


それから数日は『透明』で頭がいっぱいになりました。『ペットボトルだ!』と閃いたときは、とても嬉しかったです。
ペットボトルの口径にあう素材を探すために、ペットボトルを握りしめて、ホームセンターを歩き回りました。