校区の小学校の校長先生と面談 | YUKAのおもちゃ箱

YUKAのおもちゃ箱

ダウン症があるために筋力が弱い子供の運動機能の発達を促す遊具、
知育に役立つ手作りおもちゃ、言葉や数を理解するためのオリジナル教材の作り方、成長記録などをご紹介しています。

≪平成17年9月27日≫
父親・母親・有香の三人で校区の小学校を訪ね、校長先生・教頭先生と面談をしました。私たちの住む地域は親の意志が優先されると聞いていたので楽観していましたが、現状は厳しかったです。
期待していた『特別支援教育』ですが、文部科学省の考えと実際の教育現場の状況には、かなりの隔たりがあると感じました。


校長先生には『障がいを持つ子供はなかよしクラスに在籍させて、その子供の成長に即した学習をさせ、可能であれば、活発に交流授業に参加させる』というポリシーがあるようでした。

私たち夫婦は有香を普通クラスに在籍させようと考えていました。校区の小学校には、大学生の有料のボランティアが入っていると聞いていたので、有香にも有料ボランティアをお願いして、母親と交替で介助に当たろうと考えていたのです。しかし、校長先生のお話から、普通クラスに介助の大人を入れることには消極的であると察せられました。

「小学校は勉強をするところ」「普通クラスに在籍した場合、担任は有香さん一人に特別に手を掛けられない」というようなことを仰いました。

なかよしクラスに在籍すれば、きめ細かな指導を受けられそうです。普通クラスに在籍すれば、援助は期待できないようでした。

来年有香がなかよしクラスに在籍すれば、有香を合わせて全校生徒で3人だそうです。校長先生のお話によると、これは恵まれていることなのだそうです。

普通クラスにこだわっているわけではありません。ただ、友達が大勢いる中で過ごさせてあげたいだけです。しかし、その反面、有香の理解力や体力を考えると、なかよしクラスでゆったりと過ごさせてあげる方がいいのかな?…とも思います。


ある研究会に参加したとき、O大学のT先生が「卒業・入学などの大きな節目の度に、受容は何度でも繰り返す」と仰いました。その時はピンときませんでしたが、今、「なるほど~」と意味が分かりました。
私たちにとって大切なことは、就学問題をきっかけに、告知のショックから再起してきた気持ちを後退させないことだと強く感じました。


これから、校区の小学校の運動会や音楽会、日常の学習の様子などを見学させてもらい、校区外の学校の情報も入手して結論をだしたいと思います。