≪4年生・11月11日≫
…夕食後、有香が父親と母親にサプリを飲むための水をくんでくれました。
父親「ありがとう」
母親「ありがとう」
…気がついたら、有香がサプリの袋を開けていて、1粒床に転がる音がしました。
母親「有香ちゃん、落ちたじゃない。ありがた迷惑よ」
…有香が泣き始めました。
母親「ごめん、お母さんの為に開けてくれたのね。ありがとう。せっかく開けてくれたのに、ごめんね」
…泣き止みません
母親「言いたいことがあったら、口で言って。それじゃないと相手には通じないよ」
有香「私に『ありがた迷惑』って言わんとって」
母親「『ごめん』って言ったやん」
有香「『ごめん』って言っても寂しい。破ってあげたのに~」
…しばらく切なく泣き続けました
母親「ごめんね。もう仲直りしよう!」
母親「どうしたら許してくれる?」
有香「脅かして!」
母親「?」
有香「早く!」
母親「ワッ!」
有香がニコッと笑いました。
…寝るときに布団の中で言いました。
有香「仲直りしたやん」
≪11月12日≫
…朝のこと
有香「お母さん、言っとくけど、昨日は落としてごめんね」
母親「ううん、開けてくれてありがとう。お母さんが本当に悪かったね」
たとえ失敗をしても、好意は有難く受け、まず最初に感謝の言葉を伝えなければならない…と痛感した出来事でした。
≪12月6日≫
有香「お母さん、ずっとずっと前、落としてごめんね」
母親「もう良いよ」