離婚して、何年か経つと、

仕事も順調になり、
年収も男性と、

同じくらいに

なっていった。

シングルマザーとしての生活も
徐々に落ち着いて来た。



一人でも生きていける、

誰にも頼らなくても。


そんなふうに思ってもいた。



けれども愛は、

私のこころの扉を

諦めずに

ノックし続けた。


その頃、

当時最も親しかった女友達に



「もう、

お金も稼げる様になったし、

一人でも生きていけるわ。」


そんな事を呟いた事がある。



彼女は、既婚者だが

会社の経営者でもあり、

私の友達の中でも

最も男まさりと

言われてる人だったから

なんとなく同意してくれると

思ったのだ。


けれど、

彼女は、

私の呟きに

なんとも言えない

困った

眼差しを向けた。


その眼差しは、

慈悲に溢れていた。


そして、子供をさとす様に

ゆったりと話し出した。



「あのね、雅子さん、

私は、経営者だし、

男まさりと言われてるけど、

こんな私でも、

大きな契約やトラブルに

なると、

なんともならない時があって。



そんな時、

旦那がね、

まぁ男が出てくと、

一発で事が収まることが、

あるのよ。


まだまだ、男に任せた方が、

良い事も世の中には、

たくさんあるのよ。


そういう風潮が、

残っている事は、

良しとは思わないけど、


アンタが、一人で、

強がって、

そんなものと

戦う必要

あるのかな?」


私は、

胸を不意打ちされた気がした。


強がってる、戦ってる?って

言われた事が、

胸の内を言い当てられた

気がして、

なんか恥ずかしくて、

ビックリしたのだ。



実は、

その頃私は、閉経前の

長く続く不正出血に

みまわれていた。


割とよくある事らしいが、

2ヶ月以上出血が続くと、

かなり、不安になり、

病院に、行った。


婦人科の外来は、

新しい命の誕生の為に

夫婦で

仲良く

訪れている人も多い。


その中で、

会社帰りのスーツ姿で、

疲れた身体で、

ひとり、不安なこころで、

検査結果を聞く為に

待ち合い室にいた怯える

私に、愛が

こころの扉をノックした。


「本当に本当に

誰の手も取らずに

生きていける?」


不意に涙が溢れそうになった。


身体の不調は、凄く不安で、

それを誰かに委ねる事も

出来ない自分を

嘆いてもいた。

子供や年老いた親にも

心配は、掛けたく無かったから。



「あぁ、もう私、本当

一人で人生を

支えきれない。

押しつぶされそうだ。」



再婚した夫と出逢う前には、

こう言った出来事が、

いくつもあった。



もし、あなたの人生にも

こう言った瞬間があるのなら

それは、絶望ではなく、


愛がこころの扉を

ノックしているのだと

私は、思っています。


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