シチリア島4日目は宿から近いシラクーサの町を巡りました


その前に宿の朝食の風景


コロナの規制はほとんど撤廃されたにもかかわらず、宿のビュッフェに関しては、すべて宿の方に欲しいものを取ってもらうので少々まどろっこしかったのですが、それも最後には慣れました。





毎日農場でとれた無農薬のオレンジの生搾りのジュースをいただきました。

きつくない甘さでとってもおいしかったです。

オレンジジュースを絞ってくれる従業員のカルメンさん


遅めの朝食をいただいて、ゆっくりとシラクーサの町へ出発しました。


まずはネアポリス考古学公園へ。

ここはギリシア人とローマ人が活躍した時代の建造物が集まる公園。



こちらの公園とすぐ近くの州立パオロオルシ考古学博物館の共通チケットは18ユーロでした。

この日は博物館はお休みだったので公園のみ見学



中に入ると琵琶やオレンジ、レモンの木などが植えられ緑の多い気持ちの良い道を歩きながら遺跡を散策します。



歩いていくと天国の石切場と言われるエリアに入っていきます。

シラクーサの街の城壁を作るために切り出された石切場の跡




↑こちらがデュオニシオスの耳と呼ばれている洞窟。シラクサの僭主ディアニシオスが捕虜をここに閉じ込め、上からその話を盗み聞きしたと言う伝説に基づいて、17世紀の画家カラヴァジョが命名したらしい

高さ25mもあり、奥行きもあるので、中に入ると声がよく響きます。




公園の1番高いところにあるのがギリシャ劇場。

紀元前3世紀に作られ、シチリア島最大の規模を誇ったそうです。

今でも夏の夜には古代劇やコンサートが行われます。


ここからはシラクーサの町並みとイオニア海の絶景が見渡せます


なぜか野良猫に気に入られる主人😆😆



最後は古代ローマの円形競技場を見学


ここで待機して、戦いに挑む当時の武者たちの感覚を想像しながら、闘技場の中を見ると、ふと自分もそこに居たような気持ちを味わってゾクゾクしました



☆公園内は広大で、いくつかの散策コースがあります。ギリシャ時代の数学者アルキメデスのお墓を巡るコースなどもあった事に後から気付きました。お時間ある方は是非❣️



ここからはシラクーサの旧市街であるオルティージャ島へ。

島に入ってすぐの駐車場に車を停めて旧市街を散策しました


こちらはアポロ神殿。

シチリア最古のドーリス式神殿の遺構


翌日考古学博物館で見た当時のアポロ神殿の模型がこちらです。大変立派な神殿だったことがわかります



アルキメデス広場の噴水

シンボルの弓と矢筒を持つ、狩猟の女神ディアナの美しい彫像は迫力満点



華やかなバロック様式の建物に囲まれたドーモ広場


ドーモの中に入るには2ユーロかかりますがみる価値は十分にありました


ここは紀元前5世紀アテネ神殿として建てられ、その後7世紀に教会として改築されました


今でも当時の列柱が残っていて、教会の内側からも、外側からも壁に埋め込まれる形で確認することができます。



聖堂脇の展示室には同じ聖人の像や絵がいくつも展示されていました。


どの絵もクビにナイフが刺さって残酷極まりない!

しらべてみると、シラクーサの守護聖人サンタ•ルチア


ウィキペディアで彼女の生涯を知ってから先程の像や絵を見ると、その絵の意味が良く理解できました。


ルチアはラテン語の“光“

喉を刺されても亡くならず、目をくり抜かれても視覚を失わなかたった不動の精神を備えた殉教者





器の中には、くり抜かれた目が描かれています

😱😱 目が見えないと思われる表現が見事


喉にナイフが突き刺さる残酷なものから、突き刺された跡だけを描いたバージョンも

右手にはヤシの葉を持っています




目だけがコレクションされたコーナーも!



余談ですが、ナポリ民謡 サンタルチアはこのルチアと関係ある歌だったと聞いてビックリ!

サンタル•チアだと思い込んでましたガーン

色々繋がりますね❣️


外に出ると雨が降ってました

陶器のお店で一休み


鮮やかな色のパスタ皿を二枚購入


ワイン作りのために葡萄を踏む夫婦



シチリア名物イワシのパスタを描いたお皿

素敵なお皿が買えました


お店を出ると雨は止んでいて、晴れ間が見えてきた!




アレトゥーザの泉

川の上アルフェイスから逃れようと、妖精アレトゥーザが泉になったと言い伝えられている伝説の泉。

パピルスが生い茂っています


路上ライブを楽しむ観光客








海沿いには木々の生い茂るプロムナードがあり、夕方の散策にピッタリ






アレトゥーザの泉をプラムナード側から見たところ


どんどん天気が良くなって雲ひとつない青空が広がりました。

プロムナード沿いは、テラスでお茶する人々で大賑わい


運良くテーブルが空いていて私たちもここでいっぱい飲みました




島の先端には昔のお城が夕陽に照らされていました


プロムナードに戻り夕日が沈むところをじっと見つめます



完璧な日の入りを見たのはいつぶりでしょう。

雨からは信じられない天気の変わりようでしたが、最高の夕焼けに出会えてラッキーでした。





夕食はイタリア人のご主人と日本人の奥様が経営するお店へ


新鮮なクロダイのカルパッチョ、お寿司がとてもおいしかったです。イワシのパスタはちょっとパスタが硬くていまひとつでしたが、日本語のメニューがあり、ホッとします




夜のシラクサの旧市街の雰囲気もいい感じ







宿に帰るとちょうどオレンジ色の月が出てきたところでした。満月が近いのかな?


シラクサを満喫できた1日でした。


明日は最終日

かなり欲張りな計画を立てましたが、結果オーライ


シチリアの記事はあと一つ!

もう少しお付き合いくださいね。


今日も最後まで読んでいたかありがとうございました。