Messe Grazへ行ってきました
写真家の名前は Steve McCurry
フィラデルフィア出身のアメリカ人
(私は初耳でしたが、現代を代表する著名な方らしいです)
ワンフロアーの巨大なスペースに展示された126枚のパネル
2×3mと4×6mの巨大パネル
世界中を旅するように、
番号にそって
ちょっとした解説を読みながら進む
風景画や、巨大な肖像写真
写真を見てもらえば、
私が何も語ることはないけれど
その一枚一枚のパネルの写真から
発せられるエネルギーが凄かった!
この地球には様々な民族が
多種多様な環境のなかで生きている
自分ではどうしようもない
国の紛争に巻き込まれた
人々の悲しみと強さ
こちらはアフガニスタンの女性
貧しいながらも学ぶ喜びに
目を輝かす子供たち
深い皺に刻まれた老人の人生
お国柄と生きざまが写真から醸し出される人々
エクアドルの男性
実にファッショナブルな
黒人女性の内側からあふれ出る
魅力と美しい乳房
のんびりとした時間の流れの中で
生きていることが感じられる
人々の日常の風景
ベルリンの壁が壊された時
西ドイツと東ドイツの若者が
ブランデンブルグ門に続く塀の上で
一緒に並んだ歴史的瞬間
洪水で首までつかりながらも
商売道具のミシンを持ちながら
"なるようになるさ"と
笑顔を浮かべている
インドの洋裁師
動物との関係もお国柄が出てる😊
エチオピアの三日間に渡る成人の儀式のなかでも一番重要な牛飛びの儀式
連なった牛を最後まで飛び渡れたら
成人として認められる
ベトナムの鴨飼い
ドイツの羊飼い
羊まで整然としてる😱
こちらはオーストラリア
ドイツとの違いがくっきり😃😃
タイの象使い
先祖代々受け継がれる仕事らしい
この人々によって象は大切に大切に育てられ
共に生きてゆくとのこと
モンゴルの鷹匠
こちらはアラブ首長国連邦の女性
これはごく一部だけれど
どの写真からも絵空事ではなく
そこに写された人々の生きざまが
ありありと感じられ
そのどの人の魂も美しくて
愛を感じて心打たれた
風景の中の人々の写真もまた魅力的✨✨
ブラジル
日本の写真も二点ありました
仙北市の御座石神社
神奈川の三溪園
生きる世界も、環境も、
見た目もみんな全然違うけれど
本来はみんな一緒で
深いところで
繋がり合っているんじゃないか・・・
Mccurryのレンズを通す写真には
無垢の一人一人の魂の輝きが
切り取られている
それは決して嬉しさや楽しさや
真摯に取り組んでいる
一瞬を切り取った時に放たれる
輝きだけでなく
時に悲しく
不安だったり
恐怖だったり
残酷だったり
そんな中にも確かにあらわれる
魂の輝きだ❣️
展示された巨大なパネルの前に立つことで
”君はどう生きてる?”と問われているようで
私の魂の深いところに眠っている
いろいろな感情が呼び覚まされる!
あー、こんな写真展は初めて✨✨✨
グラーツまでは特急列車で2時間半
まあまあ遠いけれど
見に行って良かった!
会場でちょっと話した地元の方は
今日で3回目だという
わたしも近くに住んでいたら
きっともう一度行っただろうなあ・・・。
実は、朝、列車が諸事情により
約30分遅れるというメールが来て、
少し遅く家を出たら、
結局定刻通りにその列車は
出てしまったらしく、
キツネにつままれたような話。
一緒に行った友人が交渉してくれて、
一本後の列車に
変更してもらえたので
(変更不可のチケットだったけれど)
1時間遅れで
無事グラーツにお昼には到着!
日本では考えられないようないい加減なタイムスケジュールに振り回されたけれど、写真展を見る時間はたっぷりあったので結果オーライでした。
シュタイアーマルクト州でしか
飲めないよ~と友人に教えてもらった
“Schilcher-Sturm”とランチも
美味しかった上
激安でした(グラーツ価格??)
9月19日までの予定があまりに好評で
10月4日まで会期が延長されたので
もしピンと来た方は是非会場へ!
https://mcg.at/en/events/steve-mccurry/