適度な水分補給はもちろんですが、
栄養バランスの整った食事や質の良い睡眠は
熱中症予防に欠かせません。
しかし、ただでさえ暑いキッチンで火を使うのは大変ですよね。
また、暑さに耐えながら質の良い睡眠をとるのは難しいものです。
特に、エアコンや扇風機の風が苦手な方にとっては、
この時期は本当につらいことでしょう。
最近、自宅で
『節電熱中症』
や
『夜間熱中症』
になり、
誰にも気づかれないまま亡くなる事例あります。
あなたは、どんな対策をしていますか?
■高齢者の特徴
高齢になると、
・食事の量が減るので、質の良い栄養補給が難しくなる
・若かった頃より、気温が高くなっていることに気付きにくい
・のどの渇きを感じにくいので、水分不足になりやすい
・足腰が痛くてトイレに行く回数を減らしたい人は
水分摂取を意識的に控える
・エアコンの風が苦手で、猛暑でも扇風機のみ
・電気代節約のため、冷房器具を使わない
という傾向があります。
■室内が暑くなる原因は?
外の熱は、屋根、外壁、窓、基礎から室内に侵入します。
室内では、家電用品、人やペットの体温、調理中の熱などが
室温を上げる原因になります。
つまり、室内の温度管理をするには、断熱性能を高めて
外からの熱の侵入を防ぐのが大前提になります。
それに加えて
室内で発生した熱を外に逃がす工夫(換気・通気)をするのです。
「高断熱だから快適だと思っていたのに、夏は魔法瓶状態で大変」
というケースは、全体の計算ができていないからです。
■熱中症を防ぐために
温度も湿度も高くなる浴室やキッチンの他、
直射日光が当たる部屋は、特に危険な場所です。
また、空気の動きの無い、熱がこもった寝室も危険です。
睡眠中は、健康な人でもコップ一杯分の水分が奪われます。
エアコンや扇風機を使わず、締め切った部屋で寝ている人は、
それ以上の水分が奪われるので
『夜間熱中症』のリスクが高まります。
室内での熱中症を防ぐには、
部屋毎の対策では難しいものです。
家全体の断熱や気密、換気などを考慮し、
終の棲家としての能力がある家づくりを目指したいものです。
*ちなみの私の場合、室内に熱がこもらないように
通気と直射日光対策を徹底しています。
そのおかげで、冷房無し生活をしています。
これから間取りを考える方は方位方角の工夫を
するといいですよ!