間取りと潜在意識の関係
「家族が毎日楽しく過ごせる家の間取り」って、
どんな間取りなんでしょう。
反対に、家族がいつもバラバラで、
自分の部屋に引きこもってしまう間取りって
どんな間取りなんでしょうか?
人間は、普通にものを考えている顕在意識は5%くらい。
あとの95%は、潜在意識によって活動していると言われています。
つまり、日々の生活も「95%が無意識によるもの」という事です。
家族の誰かが体調が悪かったり、精神的に不安定だったり、
そんな不調を、口にはしなくても感じることありませんか?
相手が「心配かけまい」と普段通りに振舞っていても、
95%の潜在意識による行動から、
気持ちを察することができるのです。
私の知り合いは、学生の頃、父親が帰ってくると、
姉と一緒に自分の部屋に入ったそうです。
それまでリビングで母親と姉と3人で楽しく話していたのに、
なんとなく居辛くなってしまうんだとか。
父親が口うるさいとか、何を話せばよいかわからない、
という気持ちが、自分の部屋に向かわせているのではないのでしょうか。
無意識の中に、娘と父親との間に信頼関係や共感が
形成されていなかったことが大きな原因だと思います。
住宅を考える上での大切なポイントは、
家族の間に信頼関係や共感などを得ることのできる
空間づくりだと思います。
あなたの家族には、どんな空間が必要なのでしょう。
やさしい明かりが照らしてくれるリビングでしょうか?
庭や星空を楽しめるウッドデッキでしょうか?
家族団欒があるリビングでしょうか?
それとも、ポカポカとひなたぼっこできる縁側でしょうか?
そんな空間で、TVを見ながら、星を見ながら、
きれいな花を見ながら、何気ない会話をする。
こんな日々の会話の積み重ねが、
家族の間の信頼関係や共感を感じ、
潜在意識化のつながりを生み出します。
家づくりを考えるときには、
この空間の作り方が大切ですよ。