毎年1割ほどの方が、自宅内で転倒しているとか。
転倒しやすい場所は、
玄関、リビング、廊下、階段、浴室
などです。
つまづく程度なら無傷か軽傷で済みますが、
転倒すると、骨折などの重傷を負うリスクが高まります。
それだけは避けたいですね。
■若者にも増えています
「すり足」は、筋力が衰えた高齢者に多い歩き方です。
ところが、最近は若者でも
「すり足」で歩く人が増えているといわれています。
その原因として、
・つま先で蹴る歩き方をマスターしていない
・クロックスやサンダルなど、
つま先を使いにくい履物を愛用している
といったことが挙げられます。
あなたや、ご家族の歩き方はどうですか?
床に置いたタオルを
足の指でクシュクシュと引き寄せることができない場合、
つま先で地面を蹴る歩き方ができていない可能性がありますよ。
■転倒が寝たきりのきっかけに
高齢者が寝たきりになるきっかけをご存知ですか?
その8割は、転倒やつまづきです。
筋肉量や活動量が少ない高齢者は冷えに敏感です。
ですから、フローリングの冷たい床を嫌います。
となると、必然的に
カーペットなどの敷物を使用する機会が増えますよね。
すり足で歩く人は、
足が延長コードに引っ掛かることがあります。
その時、目の前にテーブルや窓があったら・・・。
ゾッとしますね。
それを防ぐには、バリアフリーはもちろんですが、
コンセントの位置も重要です。
テレビとコンセントの間を歩くことは少ないでしょうが、
ホットカーペットとコンセントの間は
歩く機会がありそうですね。
そのほか、
テーブルやこたつでパソコンや家電を使うとき、
家族がそれらのコードをまたいで通ったら・・・。
そんな不安を減らすため、
室内の段差をなくすだけでなく、
安全に移動できる空間づくりも意識してみましょう。
■後付けグッズは掃除が面倒
室内の段差や
床とカーペットの段差を解消するためのグッズは便利です。
ただ、それらのグッズの下に入り込んだホコリは、掃除が大変。
それに、見た目も美しいとは言えません。
家族に優しい床材選びやコンセントの配置など、
家づくりの際にしかできない備えをして、
家族の健康や安全に配慮したいものですね。