親と別居し、程よい距離で接している時は問題なかったのに、
同居を始めたことをきっかけに
不仲になるケースは多いものです。
世代が違えば考え方も違う。
生活習慣も違う。
そんな2つの世帯が一緒に暮らすのですから、
問題が起きない方が不思議かもしれません。
ところで
「親と同居するのはイヤだけど育児は手伝ってほしい」
と考える子育て世代は、意外と多いんだとか。
そんな子育て世代が望むのが
親との『同居』や『近居』です。
内閣府が公表した
『家族と地域における子育てに関する意識調査』によると
同居を希望する子世帯は20.6%、
近居を希望する子世帯は31.8%となっています。
今、仕事や塾の都合で家族全員が揃うのが難しくなり
一家団欒の回数が減っている時代です。
「共働きのため、
小学生の子どもに1人で留守番をさせたことがある」
と答えた働く女性は、7割以上にのぼります。
そんな女性の多くは、男性より沢山の家事を担当しています。
せっかく帰宅しても、すぐに家事に追われるため、
子供に関わる時間が短いと嘆いています。
そんな核家族が密かに(?)期待しているのが
親世帯のサポートです。
子どもからみた祖父母が、家事や育児の手助けをすることについて
8割前後の親が好ましいと感じています。
ただ、あまりに依存し過ぎると、
良好な関係を維持することが難しくなります。
そこは注意したいものです。
近居の定義は人それぞれです。
歩いて行き来できる距離だと考える人もいれば、
車で30分以内と考える人もいます。
将来的な介護なども視野に入れているのなら近い方が便利ですが、
そればかりを優先して土地選びをすると、
満足感を得られない新居になるかもしれません。
付かず離れずの程よい距離で
良好な人間関係を持続させるためにはどうすればいいのか。
折に触れて考えたいものですね。