たくさんの候補の中からより良い業者を選び、
週末のたびに打ち合わせを重ね、
妥協せず頑張っていたはずなのに・・・。
そんな人の姿を見ると、
失敗しないための方法について、
より深く考えたくなりますよね。
■価値観は、人によって大きく異なります
日本人の『察する』という文化を絶賛する海外の方は多いとか。
自分の考えを相手にはっきり伝える国の方は、
特にそう感じるのかもしれませんね。
ところで、あなたは誰かの気持ちを『察する』とき、
相手の価値観に基づくことはありませんよね。
相手の表情や話し方などを観察し、
あなたの価値観に基づいて察しようとします。
だから、時には相手が望まない察し方をすることになります。
■『察する』ための情報を
業者と打ち合わせをする時、業者は
あなたの家族構成や趣味、生活スタイルなどを聞き取ります。
そしてあなたの希望を察し、試行錯誤の末に
より良いであろうと思われるプランを提案します。
その時、あなたの価値観と異なるプランだと、
当然あなたは満足できないのでやり直しを指示します。
その手間を防ぐには、予め
あなたの価値観を業者に知ってもらう必要があります。
そのために、以下の質問が役立ちます。
あなたの考えを書き出してみましょう。
・住まいづくりで大事なことは?
・住まいがどうなると満足するか?
・住まいに不可欠なものは?
・住まいづくりで絶対に避けたいものは?
・今の住まいの課題や問題点は?
もしかすると、即答できないものがあるかもしれませんね。
しかし、自分の価値観について考える機会は少ないので、
即答できなくても何の問題もありません。
時間があるとき、ゆっくり考えてみてください。
そして、それをぜひ業者に伝えてください。
満足度の高い住まいづくりをするには、
目先の希望だけを伝えるだけではいけません。
面倒かもしれませんが、自分の意外な価値観に気付く
良いチャンスになるかもしれませんよ。
■今の住まいが不満だらけだと・・・
「アパートの隣室がうるさい」
「キッチンが狭くて動きにくい」
など、今の住まいに不満が多ければ多いほど、
住まいづくりの目的が
『不満解消』
になりがちです。
それだけのために数千万円の費用を掛けるなんて
もったいないと思いませんか?
でも実際は、そんな住まいづくりをしてしまう人は
少なくありません。
後悔しないために様々な角度から
家づくりについて考えたいものですね。