工法や構造の選択は、素人には難しいものですよね。


それよりも私は、“あなたの住まい方には何が最良なのか?

ということを大事にしてほしいんです。


例えば、寒冷地方に合った住まいと同じもの

を南国に建てたら、寒冷地と同じように

居心地が良いでしょうか?


大量のエネルギーが必要になったり、

メンテナンスが頻繁に必要になったり、

どこかに問題が出てくるものです。


それに、見た目や金額だけを考えた家は、

年月が経つにつれて色あせ、

地域から浮いた家になってしまうものです。


でも実際に、気候風土も地域の雰囲気

も無視したような家があります。


それはハウスメーカーの家です。

CMや展示場で目にしますよね。

全国どこでも、見た目はほぼ同じ仕様です。


どこのハウスメーカーで建てたか一目でわかることで、

ブランド力を感じる人にとっては構わないかもしれませんが・・・。


例えば、寒冷地での鉄骨造の場合、鉄が結露します。

もちろん結露対策をすれば問題ないのですが、

温暖地と同じ仕様で建たてたら大変です。


また、日本には数種類のシロアリが生息していますね。

シロアリは、種類によって生息地域や

好みの木材など違います。


もちろん、その地域で古くから仕事を

してきた工務店などは熟知しています。

ところが、知らずにその土地に生息する

シロアリが好む木材で家を建ててしまったら?


『新築後わずか5年で、建替えなければいけないほど

シロアリ被害を受けることになった』という事例もあります。


欠陥住宅の原因として

その地域の気候風土や特徴を把握していない仕様が構造に影響を与える

というものがあります。


あなたが住んでいる土地の気候風土をどれだけ理解し、

どう取り入れて、どう生かすのか。


そこで、ある程度の工法や構造が決まってくるのです。

こんなことも考えながら業者選びを

していくことが大切ですよ。
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