映画「断崖」(1941年・米)を鑑賞しました。
ヒッチコック監督のロマンチックサイコスリラー映画。
主人公のリナは、富豪の令嬢。清楚で真面目で心優しい女性。
ある日、列車の中でジョンと出会い、恋に落ち、結婚する。
が、しかし、妻を喜ばせるためとはいえ、夫には悪い癖があった。
虚言、横領、借金、ギャンブル、と悪のオンパレード!(笑)
甘いマスクでスマートにサラっと人々を騙し、本人もまるでそれが自然なことのようにフツーなのが怖い!
でも、良く言えば天然だから、なぜか憎めないキャラなんです。男前やし!
欠点と魅力は表裏一体っていうやつです。
やがて自分も保険金目当てに殺されるのでは?と怖れを抱くようになるリナ。
そう思いだすと、夫の一挙手一投足がいちいち怖くなる。
夫が牛乳を持ってくれば、すわ!毒入りか?
2人で海辺にドライブに行けば、崖から落とす気では?
といった感じに。。。
結婚せずとも安心安定な実家での幸せか、
危険だけど一緒にいると楽しいジョンと生きるか。
なぜか魅かれ合い、バランスが取れちゃってる2人。
この映画の二人は極端ですが、男と女って、案外これに似た感じなのかも?
予定調和な幸せの理想像をぶっ壊す人間味のある映画だと思いました(^^)
原作の小説も読みたい!