ジョージ・マッケイと3つの戦場 | 映画とわたしとイタリアと

ジョージ・マッケイと3つの戦場

「1917 命をかけた伝令」の大役を射止めたジョージ・マッケイと3つの戦場

 

どれも私的に観て損がなかったので紹介。ジョージ・マッケイ出演作は、「パレードへようこそ」、「はじまりへの旅」、「マローボーン家の掟」とこれでちょうど6本鑑賞。

勿論一つ目は体験型映画「1917 命をかけた伝令」。現在公開中。鑑賞して
私も負傷した

公開日: 2020年2月14日 (日本)
監督: サム・メンデス 製作費: 1億ドル

 

1917年4月6日、ヨーロッパは第一次世界大戦真っ只中。タイトル通り、前線にいる多数の味方を救うため、伝令という使命を胸に若き戦士二人は目的地まで走り抜けるという話し。

 

終始不穏な雰囲気と緊張で喉がカラカラ。持って行くのみというシンプルで真っ直ぐなストーリが観客の腹をえぐる。脇に有名実力俳優を据え、主演はこれからの若手俳優ジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマンというのが良かったと思う。最後はポケット1つ分、私なら何を残すだろう。そんなことをしみじみ考えた。どちらかと言えば、男性の方が共感する映画だとは思う。

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3つの戦場。二つ目は「わたしは生きていける」。ネット配信で鑑賞。

初公開:2013年10月3日 (ハンガリー)
監督:ケヴィン・マクドナルド 原作者:メグ・ローゾフ

 

映画としは平凡なんだけれど、雰囲気を含め悪くないんだな。舞台は近未来。第三次世界大戦を想像させる、イングランドの田舎を舞台にしたティーンエージャーラブサバイバル映画といったところ。この映画で走るのはシアーシャ・ローナンの方。戦地の描写なしに、観客の反戦心を静かに刺激する作品。

シアーシャ・ローナンが目当てであれば、「ブルックリン」と「レディ・バード」だとは思うけれどね。(「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」の公開(2020年3月27日(金)が楽しみ。)
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3つの戦場。三つ目は「16歳、戦火の恋」。ネット配信で鑑賞。

初公開: 2018年9月14日 (アメリカ合衆国)
監督: アマ・アサンテ

 

"祖国における自分の役割と将来の展望に疑問を持つ時がある"。「ビール・ストリートの恋人たち」の原作者でもあるジェイムズ・ボールドウィンの言葉で幕を開ける本作。

 

ここ数ヶ月間に鑑賞した映画の中で最も辛かった。邦題、違う。黒人ドイツ人を一掃するというヒトラーの野望をも背景に黒人ドイツ人少女とナチス青年兵士の悲恋を描く本作。

 

戦争の理不尽さ、人間の残酷さを強烈に味わうが、"愛が繋ぐもの"が救い。アビー・コーニッシュの抑えた芝居も良かった。女性監督作品。日本劇場未公開作。
 

黒人のドイツ人女性役には「ヘイト・ユー・ギブ 」のアマンドラ・ステンバーグ。彼女は「コロンビアーナ」で主人公カトレアの少女時代を演じているのですが、少しゾーイ・サルダナが気の毒になるぐらい異様に可愛かったわ。

映画「コロンビアーナ」より↑

 

着実にキャリアを積んでいるジョージ・マッケイ。興味があれば是非。「はじまりへの旅」もユニークで好きな映画です♡

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余談ですが、ジョージ・マッケイは、少しマコーレー・カルキンに似ている?

個人的に反戦映画として忘れることが出来ない「ジェイコブス・ラダー」の最後に幼いマコーレ・カルキンが登場しますが、かつてこれ程の子役は観たことがないと言うぐらい可愛いかった。

 

「ホーム・アローン」、リメイクされるらしい。カメオ出演あるのか。マコーレー・カルキンって、まだ39歳だよ。ジョージ・マッケイと兄弟役ってどうかな。

 

2019年中にマコーレー・カルキンは、「マコーレー・マコーレー・カルキン・カルキン」に改名予定って話しはどうなったのか。名前を2回繰り返してどうする。マコーレの戦いはまだまだ続く。出てこい、マコーレー・マコーレー。

 

「危険な遊び」(The Good Son/1993年)より イライジャ・ウッドと。