天使の宿り木 (2004年/仏)
・・・夢中人・・・
セルジュ・フリードマン脚本・監督「天使の宿り木」(2004年/仏)
天使の宿り木 [DVD]
¥3,229 Amazon.co.jp
ウィノナ・ライダー、ケイト・モスとくれば何ら不自然ではないにしろ、
今やジョニー・ディップ夫人のヴァネッサ・パラディ主演の映画です。
ジョニー・ディップが家に帰ってくるんですよ・・・驚きです(何がだ)
彼女を知ったのは「白い婚礼」でした。内容はこの際、置いておくと
して、白という文字とヴァネッサの裸体が親密で、今も忘れられない
ですね
女優・歌手 ヴァネッサ・パラディ Vanessa Paradis
1972年12月22日生まれ 仏ヴァル=ド=マルヌ県出身
持ってる
ビー・マイ・ベイビー/ヴァネッサ・パラディ
¥1,380 Amazon.co.jp
超人気俳優ジョニー・ディップの伴侶としての責任。しかしそんなことを
ものともせず、娼婦役を引き受けるところがフランス人らしい。まぁ~
別にそんな娼婦らしいシーンはないですけどね
この監督はヴァネッサ・パラディ出演作品「橋の上の娘」、「ハーフ・ア・
チャンス」の脚本家なので、彼女とは昔のよしみで。という感じかしら。
ベルギーの売春街《飾り窓》に立つヴァネッサ・パラディ扮するコレットは、
偶然対応した電話の主から、息子を引き取りに行って欲しいと頼まれ
るのね
しかし現われた息子ビリーは少年というより青年。おまけに引渡しの場
として指定された駅に母親は現われず。出所したはずのビリーの母親は
何らかのトラブルを抱えていたようで、結局は殺されてしまうわけ。
何度もビリーを突き放そうとするコレットだったが
宿無し。身寄りのない者同志。似た者同志。二人は時に小衝突しな
がらも、寄り添うことを止めれられない。さて二人のそれからの運命
とは???というお話し
ん~ほろ苦くてロマンチック作品だった。好きというより感じるものが
あった映画。幸福からは遠い場所にいる二人の舌足らずなところ
がね、細々としていて切ないのね。多分二人は手が届かない、
欲しいものが分かっていたのだと思うわ
またビリー役のヴァンサン・ロティエが良かったな。長らく孤児院に
預けられていたビリーには考える時間が山ほどあったのでしょうね。
どこが成熟もしているのよね。飢えているはずなのに、しっとりした
ところがある人物なの
俳優 ヴァンサン・ロティエ Vincent Rottiers
1986年生まれ フランス出身
<主な出演作品>
ナルコ(2004年)
今回の彼は本当にちょい役よ
俳優 エドゥアルド・ノリエガ Eduardo Noriega
1973年8月1日生まれ スペイン・サンタンデール出身
ビリーが母親の形見の箱を他人と交換しようとする場面があるの
だけれど、それが邪魔だと思う心理は胸にグッと来ました。それが
あるとコレットとはこの先、一緒にいられないと思ったのでしょうね。
行き場のない二人
それぞれのお守りたち。相手があるなら待つことだって悪くない。
哀しいのは誰も自分を待ってはいないこと
「もし誰かの隣で一緒に寝たなら、同じ夢を見るのかな???」・・・・
このビリーの台詞はたまらないな。今まで誰とも一緒に寝たことが
ない子なのよ
雨の日に帰る家がある。そんな当たり前が苦しいほどにしあわせな
ことだと思えてくる。《MON ANGE》・・・わたしの天使。使いあぐねた
両手がまるで雨傘のように互いの心を包む時、それは正しく天使の
羽を感じる瞬間に違いない
フレンチ・ロリータと呼ばれたヴァネッサ・パラディにも年下を魅了する
役割が回ってきたんですねぇ。脚本も風景も素敵でしたよ、ラストもね
同年2004年の作品に「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ」があるの
ですが、こちらを選んで良かったです
トム・ウェイツ流れる日本未公開作品です
キャスト
ヴァネッサ・パラディ、ヴァンサン・ロティエ、エドゥアルド・ノリエガ、
クロード・ペロン 他
ストーリー
ベルギーの売春宿《飾り窓》の娼婦コレットはある夜、見知ぬ女から、
孤児院にいる息子のビリーを自分の代わりに引き取りに行って欲しい
という依頼を受ける。実の母親へ引き渡すまでの少しの間と気乗り
せずに引き受けたコレットだったが・・・・。
製作:ジャン=リュック・ヴァン・ダム
音楽:コリン・タウンズ
撮影:ヴィルコ・フィラチ
原題:MON ANGE 約1時間34分