悲しみが乾くまで (2008年/米=英) | 映画とわたしとイタリアと

悲しみが乾くまで (2008年/米=英)

キラキラ青・・・愛を近づけるもの・・・キラキラ青
スサンネ・ビア監督「悲しみが乾くまで」(2008年/米=英)

悲しみが乾くまで スペシャル・エディション [DVD]

¥3,911 Amazon.co.jp

DVDリリース直後に、この映画を観ると決めていたので、本作の
スサンネ・ビア監督が母国デンマークで撮った2本の映画・・・
「アフター・ウェディング」と「ある愛の風景」は昨年中に観ておきました。

彼女との出会いは、レヴューも書いた映画「しあわせな孤独」 です。

やはり映画監督としての手腕が買われたのでしょうね。ハリウッドに
招かれて監督をした映画が本作ですムービー


主演はハル・ベリー、ベニチオ・デル・トロ、デヴィッド・ドゥカヴニー。
観るなという方が無理な配役ですね。そして製作は「アメリカン・
ビューティー」の監督として知られるサム・メンデスなんですよ薔薇

映画とわたしとイタリアと-Susanne Bier
キラキラ映画監督 スサンネ・ビア Susanne Bier
1960年4月15日 デンマーク・コペンハーゲン出身

前出のいずれかの映画をご覧になった方なら、感じることだと思うの
ですが、実に彼女らしい映画だと思いましたね。スサンネ・ビア監督が
掲げるテーマは、LOST、LOVE、HOPE、そしてINTIMACYを含んだ
RELATIONSHIPだと、わたしは感じているのですが.....ハート


「アフター・ウェディング」、「ある愛の風景」、「しあわせな孤独」、そして
本作にしても、ある愛が、ある家族が試されるお話しです。


この映画の登場人物も、それぞれが悲しみと向き合いながら、立ち
直らなければならない状況なんですね。


今回はもう上映開始5分後にお葬式。誠実で理想的な夫、デヴィッド・
ドゥカヴニー扮するブライアンが殺されてしまいます。二人の幼い子供
を抱え、途方にくれる妻オードリーを演じるのがハル・ベリーです。

愛し合っていた夫婦こちらオードリーとブライアン

映画とわたしとイタリアと-THINGS WE LOST IN THE FIRE1


ベニチオ・デル・トロはというと、ブライアンの幼馴染ジェリー役なの
ですが、二人には対照的な現実が横たわっています。それでも親友を
見捨てることなく、麻薬中毒になってしまったジェリーを常に気遣って
いたのがブライアンという人。

映画とわたしとイタリアと-THINGS WE LOST IN THE FIRE3


そんな夫を快く思っていなかったオードーリーですが、ブライアンの
死をきっかけに、更生しようとしているジェリーを家に招き入れること
を決意します。この辺りの展開は実にスサンネ・ビア監督作品なら
ではですね。


スサンネ・ビア監督作品を恐ろしいと思うのは、思っても言わないで
あろう台詞を主人公に言わせるところです。そしてその心に反した
行動によって、更に人間の感情が迸るところ。憎悪と贖罪が混ざった
行動や感情は、居心地は悪いけれど、心を射抜くところがあります。


絶対にショートヘアがいいってこちら

映画とわたしとイタリアと-Halle Berry1

キラキラ女優 ハル・ベリー Halle Berry
1966年8月14日生まれ 米オハイオ州クリーブランド出身
<近年の出演作品>
X-MEN ファイナルディシジョン(2006年)
パーフェクト・ストレンジャー(2007年)

相変わらずスタイル抜群のハル・ベリーは、どう考えても断然ショート
ヘアの方が似合うし、あんな大仏のようなショートカットでオーラを
放てるのは、彼女以外にはいないとまで思うのですが、今回は失意
の妻であり母役なので、感情を抑えた地味さは役柄にに合っていた
思います。

主演を演じる3人は役者として信頼できる人達なので、特に何も問題は
ないのですが、スサンネ・ビア監督特有の瞳のクローズアップの多用は
苦手な人もいるかも知れませんね。


夫亡き後、残された子供二人はジェリーに懐いてしまう
こちら

映画とわたしとイタリアと-THINGS WE LOST IN THE FIRE2

主人公オードーリーの言動、行動には共感できない人が多数だと

思いますが、この監督は、はなから容易い《感情移入》は頭にない

気がします。不条理さや結果を見せて観客に問う人なのだろう
思うんですよ
・・・答えがないものをね。日常って、死ぬか生きるかの
選択ではないでしょう。だから時に不快に見える主人公はリアルに
哀しいのではないでしょうかね。

ハリウッド進出第一作目。テーマは似ていても、デンマークで撮った
映画の雰囲気とはやはり異なりますね。今回も内容は強烈なドラマ
ですが、音楽のせいか所々、浪曲、浪花節のような印象を受けて
しまいました。

チェ・ゲバラ役に期待が高まる役者こちら

映画とわたしとイタリアと-Benicio Del Toro

キラキラ俳優 ベニチオ・デル・トロ Benicio Del Toro
1967年2月19日生まれ プエルトリコ・サンヘルマン出身
<近年の出演作品>
チェ 28歳の革命(2008年)
チェ 39歳 別れの手紙(2008年)

激変俳優ベニチオ・デル・トロは、今回なかなかのハンサムだと
思っていたら、甘かった。本当のジャンキーみたいだったです。

これだけの俳優を揃えたのだから、もう少し深くえぐっても良かった
のではとも思うのですが、ハル・ベリー、ベニチオ・デル・トロ共に

素晴らしいし、二人の心の中を覗き込むようにして鑑賞すれば、
見応えのある作品では
ないでしょうか。

意外な事、意外な物、意外な人が人生を変えることがあるように、
予測できることは人生のたった一部でしかないという、皮肉が
痛い2時間ではありましたが、悲しみは一人で抱え込むのではなく、
人と分かち合うべきであり、暗闇でこそ見つけられる光があるという
メッセージは、誰の心にも通じる力強いものだとわたしは思います。

ストーリー本
オードリーは夫と二人の子供に囲まれ、幸せな日々を送っていた。
しかし事件に巻き込まれた夫が射殺される。愛する人を失った悲しみ
から立ち直れなかったオードリーは、葬儀に現われた夫をよく知る
親友のジェリーに、共同生活をしようと提案するのだったが。

キャスト眼 目
ハル・ベリー、ベニチオ・デル・トロ、デヴィッド・ドゥカヴニー、
アリソン・ローマン、オマー・ベンソン・ミラー、ジョン・キャロル・リンチ、
アレクシス・リュウェリン、マイカ・ベリー、ロビン・ワイガート、
ポーラ・ニューサム、サラ・ドゥブロフスキー、モーリーン・トーマス、
パトリシア・ハラス、V・J・フォスター、キャロライン・フィールド 他

編集:ペニッラ・ベック・クリステンセン
音楽:ヨハン・セーデルクヴィスト
撮影:トム・スターン
脚本:アラン・ローブ
原題:THINGS WE LOST IN THE FIRE 約1時間59分

こちらは生々しいが個人的に忘れられない作品
しあわせな孤独 [DVD]
¥3,137 Amazon.co.jp
レヴューを書きましたコレ
http://ameblo.jp/happytears/entry-10042952749.html

こちらは痛々しいが完成度の高い作品
ある愛の風景 スペシャル・エディション [DVD]
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こちらは人物の描写に長けた作品。マッツ・ミケルセンがいいハート
アフター・ウェディング スペシャル・エディション [DVD]
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本作も入れて以上4タイトルがスサンネ・ビア監督による作品ですが、
わたしが2本選ぶとしたら、「しあわせな孤独」と「ある愛の風景」ですはーと


それでは最後は世界一ショートカットが似合うハル・ベリーの画像で

お別れです手

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映画とわたしとイタリアと-Halle Berry3