死刑台のエレベーター (1957年/仏) | 映画とわたしとイタリアと

死刑台のエレベーター (1957年/仏)

キラキラン・・・歯車・・・キラキラン
ルイ・マル監督「死刑台のエレベーター」(1957年/仏)

死刑台のエレベーター

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《運命の女優》・・・そう呼べる女性(ひと)がいる。
ジャンヌ・モローも正にそんな女優の一人だはーと


《恋愛はポタージュのようなものだ。初めの数口は熱すぎ、
最後の数口は冷めすぎている》・・・この痛い名言の主、
ジャンヌ・モローの登場です。


「冒険者たち」でフランス映画の洗礼を受けたわたしたが、早くも
その入口でノックアウトをくらった映画・・・それが「死刑台の
エレベーター」です。

この映画はジャンヌ・モローの《》なくして語ることが出来ません。
パリの夜を彷徨うジャンヌ・モロー・・・そのけだるい美しさ。そこに
マイルス・デイビスのトランペットがまるで絡み合うように
音を奏で、時にうなるのですオンプ

ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD 1

ルイ・マル監督は撮影当時、何とまだ25歳。その《若さ》を
感じる演出が眩しい。


社長夫人のジャンヌ・モロー演じるフロランスと、夫の部下である
モーリス・ロネ演じるジュリアンは愛人関係にあります。二人は

邪魔者となった社長を自殺とみせかけて殺害をする完全犯罪
企てるわけです。


しかし主人公の二人が映画の中で顔を合わせるシーンは一度も
ありません。心は一緒でも終始、離れ離れの二人です。
都会を
映すモノクロームの映像。情事に溺れた行き場のない男女の悲哀


ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD 

行間もスリルもたっぷり。久し振りの鑑賞でしたが、筋を知っていても、
面白かった


ヌーヴェル・ヴァーグ?、古典犯罪サスペンス?、そんな前置きなど、
一切不要な何とも魅惑的な90分ですはーと

ストーリー本
土地開発会社に勤めるジュリアンは社長夫人フロランスと通じており、
社長を殺す完全犯罪を目論んでいた。だが社内で社長を殺した帰途、
残してきた証拠に気づいたジュリアンは現場へ戻ろうとするが、週末で
電源を落とされたエレベーター内に閉じ込められてしまう。


キャスト眼 目

モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ジョルジュ・プージュリー、リノ・ヴァン
チュラ、ヨリ・ヴェルタン、ジャン=クロード・ブリアリ、シャルル・デネ 他


音楽:マイルス・デイヴィス
撮影:アンリ・ドカエ
脚本:ロジェ・ニミエ、ルイ・マル
原作:ノエル・カレフ
原題:ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD 約1時間32分


シエスタ
真っ赤なバス。落下する女。マイルス・デイビスの音楽と映像の
融合が見事・・・「シエスタ」(1987年)です。主演はエレン・バーキン、
ガブリエル・バーン、ジョディ・フォスター。しかし映画自体は面白い
ものとは言いがたいのが残念残念


Louis Malle
キラキラ映画監督 ルイ・マル Louis Malle
1932年10月30日-1995年11月9日 仏ノール出身
富豪の家に生まれる。第二次世界大戦中は疎開。
ソルボンヌ大学で政治科学を専攻するが中退、パリのフランス国立
高等映画学院に入学。自己資金で製作した「死刑台のエレベーター」で
監督デビューした。この作品はマイルス・デイヴィスの即興的なサウンド
トラックとともにヌーヴェルヴァーグの初期の作品として有名になる。
1976年~1987年米国に移住。3度の結婚歴有り。1980年に女優の
キャンディス・バーゲンと結婚もした。
<主な監督作品>
沈黙の世界 (1956年) ※ジャック=イヴ・クストーと共同監督
死刑台のエレベーター (1957年)
恋人たち - Les Amants (1958年)
地下鉄のザジ -Zazie dans le métro (1960年)
私生活 -Vie privée (1962年) 
鬼火 -Le Feu follet (1963年)
ビバ!マリア -Viva Maria! (1965年)
パリの大泥棒 -Le Voleur (1966年)
世にも怪奇な物語 (1967年) ※第2話のみ。
好奇心 (1971年)
ルシアンの青春 (1973年)
ブラック・ムーン(1975年)
プリティ・ベビー (1978年)
アトランティック・シティ (1980年)
アラモベイ (1985年)
さよなら子供たち (1987年)
五月のミル -Milou en mai (1989年)
ダメージ(1992年)
42丁目のワーニャ (1994年)

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この映画は悪い意味で驚きました笑

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Jeanne Moreau

キラキラ女優 ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau
1928年1月23日生まれ 仏パリ出身
フランス人の父親とイギリス人の母親の間に生まれる。
父はレストラン経営者、母は元ダンサーだったという。
18歳の時に見た舞台で演劇の世界に魅了され、女優を
夢見るようになり、パリのコンセルヴァトワールで演技を
学んだ。ヌーヴェル・ヴァーグの到来と共に現れた
ルイ・マルとの出会いによって「死刑台のエレベーター」、
「恋人たち」に出演。「雨のしのび逢い」でカンヌ映画祭
の主演賞を受賞。トリュフォー作品の「突然炎のごとく」
にも出演。退廃的ではあるが一本芯の通った女性像を
演じて当時の映画ファンから絶大なる支持を受けた。
<主な出演作品>
巴里の気まぐれ娘(1953年)
現金に手を出すな (1954年)
バルテルミーの大虐殺(1954年)
死刑台のエレベーター (1957年)
危険な関係 (1959年)
5人の札付き娘(1960年)
雨のしのび逢い (1960年)
夜 (1961年)
女は女である (1961年)
突然炎のごとく(1961年)
エヴァの匂い (1962年)
小間使の日記(1963年)
マタ・ハリ (1964年)
黄色いロールス・ロイス (1964年)
ビバ!マリア (1965年)
マドモアゼル (1966年)
愛すべき女・女たち(1967年)
ジブラルタルの追想 (1967年)
黒衣の花嫁(1968年)
バルスーズ(1974年)
個人生活 (1974年)
パリの灯は遠く (1976年)
ラスト・タイクーン (1976年)
ケレル(1982年)
ニキータ (1990年)
こうのとり、たちずさんで (1991年)
海を渡るジャンヌ (1991年)
百一夜 Les Cent (1995年)
エバー・アフター (1998年)
銀幕のメモワール Lisa (2001年)
愛人 ラマン 最終章 (2001年)
ぼくを葬る(2005年)

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memo*「エヴァの匂い」のジャンヌ・モローの真似はすぐにして
みました笑映画裏街道》なので、次回は「マドモアゼル」か、
「バルスーズ」のレヴューでお会いするかも知れません手