今日のご紹介は
浅田次郎著 「地下鉄(メトロ)に乗って」
浅田次郎さんの作品を読んだのは初めてで
途中までは少し読みにくかったのですが、
途中からどんどん面白くなって、
ラストの展開には衝撃を受けました。
本当に驚くほど、展開が面白く、
また、登場人物も華やかに見える人も、その対極の人も、
みんなそれぞれに苦労を抱えていることが
うまく書かれていて、同年代のどの人にも感情移入ができました。
小説の中の感動した印象的な一文も
全体の流れの中で存在するからこそ意味があるのだけど、
やはり、自分のために、残しておきます。
289ページから
「あのね、お嬢さん。親っていうのは、自分の幸せを子供に望んだりしないものよ。そんなことは決まってるさ。好きな人を幸せにしてやりな。」
この前後に明らかになる真実、
そしてこの後の驚くべき、そして悲しい展開。
こんな選択はないやろ・・・と重く心に残ってしまった。
そして、298ページから
「俺がおまじないをしてやる。忘れろ、忘れろ、忘れろー苦しみは片っぱしから忘れていかないと、人間は生きちゃ行けない。全部忘れれば、希望が残る。忘れろ、忘れろ」
このおまじないを唱える脇役がまた、まっすぐで素直で一生懸命生きていて素敵でした。


