茶室の入り口である「にじりぐち」。

 

おもに、4畳半や3畳の小間(こま)と呼ばれる茶室に見られます。

茶室 にじり口

 

写真の左下が、にじり口です。

幅と高さが、畳の短辺の3分の2ほどの長さですね。


何故こんなに小さいのでしょうか。
 

私が教わった、にじり口の意味を2つご紹介します。


頭を下げて謙虚な気持ちで、茶室にはいる。

 

にじり口から茶室に入ったことがありますが、頭をものすごーく下げて、縦横共にちぢこまって入った記憶があります。

 

ようやくにじり口を通りながら、あぁこういうことかな、と感じました。

理屈ではなく実際に、にじり口をくぐり抜けることにより、身をもって体験し、体で感じました。


 

●身分のへだてなく、皆同じように茶室にはいり、座り、お茶をいただく。
 

商人、武士、農民たち、そして関白や将軍も、身分のへだてなく皆一人の人として、茶室にはいり、お茶をいただく。
こんな意味もあると教わりました。

実際、茶室の外には「刀掛け」というのがあり、茶室に入る時、武士は刀を外して入ります。
 

刀を腰に挿してにじり口から入ろうとすると、刀がひっかかって入ることはできないそうです。

戦国時代の世の中、茶室は、身分のへだてなく人と人との真の触れ合いがある、唯一の空間だったのでしょうか。

 

千利休は、主人である秀吉と、茶室では同等だという気持ちが強かったと伝えらえています。


9月21日の茶道体験お茶会では、この「にじり口」から入っていただけますよ。

参加者の皆さま、お楽しみに~♪

 

知識だけではなく、実際に体験してみて始めて「知っている」と言えます。一緒に「にじり口」をくぐる体験をしませんか?


 

お席が残りわずかです。お早めにお申し込みください。

 


茶道体験 和菓子

 

 

 

書籍の原稿を代筆するブックライターです。

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