こんばんは。最近のお天気はコロコロ変わりますね。気温は今がちょうどよいなと感じます。

 

 今日は、新川さんの新刊の「女の国会」の感想です。新川さんは弁護士さんです。その新川さんが書く女の政治家の話です。国会というとやはり男性が多い日本です。この物語でも、日本の首相にまだ女性がいないことが書かれています。確かにそうですね。女性が首相になったらどんな世の中になるのでしょうね。

 

 今回の物語は、ある女性の議員が毒により突然亡くなる事件が起こります。事件の前日に亡くなった女性議員とひと悶着あった女性議員の高月は、亡くなったのは高月が攻撃したせいではないかと自分に火の粉がふりかかります。そこで高月は、なぜ女性が亡くなったのか。遺書のようなものも見つかり、それは自殺なのかそれとも他殺なのか。など事件の真相を追います。

 

 亡くなった女性議員には婚約していた男性(この男性も議員)がいました。男性議員の父親も有名な議員さんです。高月は、その婚約者に一緒に事件の真相を協力して暴こうと持ち掛けます。

 

 女性議員の死因解明の話と平行に、選挙に高月が推薦する有能な女性の選挙活動中の敵の意地の悪い相手の妨害などが起きたり、ミステリーと政治の裏と表がフィクションですが本当に実際にあることなのではないかなというリアリティも感じながらテンポよく読み進められました。

 

 

 最後、高月は事件の真相にたどり着きます。亡くなった女性議員の死の真相。その裏に隠れた本当の真実。今回の新川さんの作品は登場人物のキャラクターも際立っていますが、新たな社会派ミステリーとしてとても面白い作品でした☆