こんばんは。あっという間に気温も暖かくなりました。桜の季節は本当に短いなと思います。それが桜の良さなのかもしれませんね。

 

 今日は、綾辻行人さんの「十角館の殺人」の感想です。綾辻さんのデビュー作品であり代表作でもあるかもしれません。私は、最近二度目にこの本を読んだのですが、犯人は誰かは覚えていましたが、どんなトリックでどういう理由で、などかなり記憶が薄くなっていましたのでまた新たな気持ちで読みました。

 

 ある大学のミステリー研究会のメンバーで十角形でできた館のある本土から少しある島に泊まりに行きます。その島は数年前に島のオーナーが住む屋敷が焼かれその屋敷からオーナーとその奥さんらが亡くなった事件が起きました。そこで住み込みだった庭師はまだ行方がわからず、その事件はまだ未解決事件として残っています。

 

 オーナーが亡くなった今、その親戚の知り合いの関係にミステリー研究会のメンバーがいたので十角館に行けることになったのです。

 

 孤島。十角館。限られたメンバーでの生活。そこで起きるミステリーと言ったら。はい。そのメンバーが一人また一人と島で殺されていくのです。犯人はミステリー研究会のメンバーの中にいるのか。それとも別の誰かなのか。犯行動機は何なのか。

 

 

 

 

 

 一方、本土では、亡くなったオーナーからの書状のような形で、数年前に亡くなった元ミステリー研究会に所属していた千織という少女がオーナーの娘である内容が書かれて関係者に郵送されてきました。千織は、ミステリー研究会に入っている時の飲み会でアルコールを強要されて中毒で亡くなっています。島で起きている事件と千織との関係は。 デビュー作とは思えないほどの構成、そしてあるトリックに2度目に読んだと思えないほどまた引き込まれてしまいました。

 

 

 綾辻さんのミステリーにぜひどっぷりとはまってみてくださいね!それではまた