こんばんは。桜の開花宣言もあり桜があっという間に咲いてきました。春満喫しましょう。 今日は、浅倉秋成さんの「家族解散まで千キロメートル」の感想です。

 

 浅倉さんは「六人の嘘つきな大学生」という作品を読んで、面白かったので今回新刊が出て楽しみに読みました。

 

 家族解散。それは引っ越しをする家族の物語。父は家にたまにかえって来るくらいでほとんど家にいない。兄は結婚していて姉は今回結婚するということで婚約者を連れてきます。そして主人公の弟。

 

 引っ越しまで残すところあと3日。家にあるものを片付けています。そこへ姉の婚約者が来て引っ越しの手伝いに。兄夫婦も手伝いに来ます。すると最近までなかったはずなのに婚約者が物置を手伝いで物を見に行くと、なぜかご神体が入っていて。

 

 そのご神体は、ある神社から盗まれたという品ということがわかります。その持ち主も1日中に返してもらえれば警察沙汰にしないと言っています。家族は、いつも自由に家にほとんどいない父親がおいていったものだと思い、それを自宅から千キロ先にある神社に戻そうと旅がはじまります。

 

 ご神体を乗せた車で移動中、怪しい車が付いてきてご神体をとられそうになったり、様々な事件が道中に起こります。

 

 

  ご神体は本当に家にいない父親がとってきたものなのか。はたまた他の家族のだれかなのか。物語の最後に二転三転!もう誰がとったの~!? お父さんはどこに行っていたの~!? みんな信じられないような。錯覚。そして家族とは何なのか。家族の在り方も考えさせられます。とにかくスピード感もって読んでみてください。浅倉さんワールドご堪能くださいね☆