こんばんは。3月に入っても雪が降ったりとまだまだ寒い日が多いですね。今日は雫井脩介さんの「互換性の王子」の感想です。

 

 雫井さんの作品というとミステリーが多いようなイメージがあります。が、今回の作品は読み始めて、あれ?これミステリーではないな~。社会派作品なんだ!とわかりました。

 

 ある乳酸菌会社の社長を父に持つ腹違いの兄弟が父の会社の後継者にどちらがなるのか。兄弟で乳酸菌の新しい飲料の製品開発で戦ったり、社内で同じ女性を好きになったり。兄の実行はとてもまじめなタイプ。一方弟の成功は誰にでも打ち解けられる柔軟なタイプ。実行と成功という名前も珍しいですね。

 

 

 

 ライバル会社も乳酸菌飲料の新しい商品を同じ時期に売り出す計画があり、どうやら内部から情報が洩れているような状況も。

 

 

  すごいハラハラドキドキするような場面はあまりありませんが会社の後継者は最後誰になるのか、恋の行方はどうなるのか、その後会社の未来は。読み始めるとテンポよく読める作品だと思います。気になる方はぜひ読んでみてくださいね。