その家の長子（長男/長女）として
生まれたのには意味があると母は言いました
「長男や長女が弟や妹を慈しみ大切に思い
親やご先祖様から頂いたものを
平等に分け与える気持ちを持っていれば
その家は栄える
ご先祖様もそれを一番喜ばれる
そう考えない長男や長女はとても多いけどね
田舎であればあるほど昔ながらの考えで
財産はすべて長男に…
と言う家も多いのが現実…
でもそんな考で自分がたくさん取ったら
その分何らかの形で出ていくものなの
私もそれは身に染みて分かる」
と母は話します
そう言えば
以前ある知り合いの方から
お聞きしたお話しがあります
その方のお父様の実家は
田舎の資産家らしく
そのお父様は次男で家を出ています
その家は4人きょうだいですが
祖父と祖母が亡くなった後
長男の方はその財産を
弟や妹に分ける事なく
すべて独り占めしたそうです
その時財産は得たかもしれませんが
その後長男の方の家は
上手く行きませんでした...
長男夫婦もその後すぐに亡くなり
その家の子供たちも
その財産を巡り兄弟の仲が悪くなり
親と同じ道を辿っているのです
また別の話としては
私の友人は末っ子で
上にひとりお兄さんがいます
そのお兄さんは
県外で就職して家庭を持ち
そこで家を建てました
その友人は県内で結婚し
自分の親と同居しました
友人の旦那さんはいわゆるマスオさんになりますね
やがてご両親が亡くなって
その後その土地を友人の夫の名義に変えて
家を建てたのです
それを聞いた私は不思議に思ってその友人に
「その土地は元々お父さんの土地だったんでしょ？
お兄さんと揉めなかったの？」
と聞いてみると友人は
「全然揉めないよ！
お兄ちゃんは
『俺は県外に行ったから好きにすれば良いよ』
とその土地や財産を全て放棄してくれたの」
と言うのです
実はこの土地は
素人の私でもわかるくらい一等地で
すごく価値が高いと思われる所なんです
それを聞いた私は
「お兄さん立派だね
中々出来ないことよ」
と驚いて言ったことを覚えています
すると、そのお兄さんに
驚くことが起こったのです
この記事は、長女🍁かえでが書いてます
