樹齢400年は超えると言われる
素晴らしい杉並木の参道は
確かに歩くだけで
とても清々しいのです
歩いていると何処からともなく
何だか綺麗な音が聞こえてきました
それはだんだん大きな音色になって来て
なんと表現したら良いのか
動物や鳥の鳴き声とも違います
この参道には、熊よけの鈴を
つけてらっしゃる方も多いので
その音は良く聞こえるのですが
その音とも違います
その音色は聞いた事が無い音ですが
とても綺麗で心地よく
ずっと聞こえているのです
私は母にも聞こえているかと思い
「この音…」
と言うと母が
「かえでにも聞こえてるの？
これは神様が歓迎の印に
鳴らしてくれている音
神様は私たちだけでなく
お参りに来られる方々
みんなに鳴らしてくれてるんだけど
誰にでも聞こえてるわけじゃないと思うよ
やはりキャッチできる人だけが聞こえてる
神様が歓迎の音として
鳴らしてくれてるんだね」
と話しました
そんな話を聞いて私はとても嬉しくなり
立ち止まって深呼吸しました
すると私たちの少し前を
一人で歩いていた男性が
私たちと同じタイミングで立ち止まり
空を仰ぎ手を合わせて
深呼吸してらっしゃいました
同じように音が聞こえている様子
その時周りには複数人
いらっしゃいましたが
その方以外は皆さん
聞こえてらっしゃらないようで
お話ししたりしながら
歩いて行かれました
その男性の姿は
真っ白な服を着た
修験者のような格好をしていて
「あの方も？」
と言うと母は
「うん、あの方も
きっと聞こえているんだね
そして神様を同じように感じられている
霊能者なのか分からないけど
霊能者と呼ばれるような方は
この奥社の凄いパワーがわかっていて
きっとパワーを頂きに
お参りされる方も多いんだと思うよ」
と話したのでした...
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