夫の会社の事で
ある会社とのご縁を頂きたい
という願いを
私たちの家の氏神様だけでなく
夫の会社とお相手の会社の
氏神様へ何度も通い
願掛けしていた私たち夫婦でしたが
その願い叶わず落ち込み
その後私たち夫婦は神社から
少し足が遠のいてしまっていました
そのことを母から見透かされ
「それは違うよ」
と諭され母と共に夫の会社の
氏神神社にお参りに行ったのです
その神社は夫が野生の鹿に遭遇したぐらい
山の中にひっそりとあります
私たちはそこの住民ではないので
その神社の事は詳しくは分かりませんが
そんなに掃除は行き届いておらず
年に２度の祭りとお正月だけ
開いているような神社なのです
私たちは結構頻繁に
お参りに行かせていただきますが
参拝者には誰にも会った事がありません
私も正直少しだけ
「こちらでは神様とつながるのかな？」
と思っているくらいでした
母と私たち夫婦でお参りしていると
母はウンウンと頷きながら
手を合わせていました
そして母は
「こちらの神社には古くからしっかりと
この町を守っておられる
男の神様がいらっしゃるよ」
と言うと再びお参りを始めました
それを聞いたうえで私たちも
願掛けしていた事が叶わなかった事を
ご報告させていただきました
しばらくして母の声色が変わり静かに
「時期ではない…
必死で祈る姿、愛しい
願い叶えてやりたかったが
今は時期ではないのじゃ
しばし待て
良いご縁は違う所からやってくる…」
と言うのです
そしてすぐにいつもの母に戻り
「氏神様はとても
あなたたちの事が愛しいのね
そのあなた達を愛しいと
思う気持ちが伝わってきて
私まで愛しい気持ちになったよ
本当はそんなに必死で祈るから
願いを叶えたかったけど
今はダメなんだって…
荷が重くまだ時期ではない
って仰ってるね
やっぱり氏神様にお考えがあったのね
氏神様はね
氏子が本当に可愛く思い愛しいのよ
だから叶わないのには意味がある
お考えがあるのよ
でもだからといって
それで神社からあなたたちの足が
遠のいても怒ったりはしてないよ
いつも言うでしょ？
神様の了見は狭くない..
だね
」
と言われたのです...
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