最近、よく読み間違いをしたりすることはあったのですが、空耳まで・・・!

あれは前の晩から雨が降り続き、ようやくお昼頃に上がったので

『よし、アロハの散歩へ行こう!』

リードを付け歩き出し、いつもの散歩コース。家を出て西へ向かう。
広い通りに出たら右へ曲がり、いつもの街路樹の根元でアロハが用をたす。
すると、交差点を二人乗りの自転車が三台。中学生くらいかな?
後ろに座っている子は携帯電話を片手に画面にくぎずけ。

すれ違った瞬間、

『あっ、ジジイ!』

一瞬目の前が真っ白に!この道を歩いている人間は僕だけ、
頭の中でポンポンとまるでポップコーンが爆ぜるように音をたてて理性が転げ回っている!

二~ッ、と振り向くと、みんな空を見上げて、
携帯で写メを撮っている!

エッ・・・・!?『キレイー!』

『あ、あ、虹』

じじい じゃなく虹!!

アンポンタンな俺って・・・はずかしい。

家に帰って今の話を奥さんに話すと、
『そう、そう、お父さんいつも私の話きてないもんねぇ!』
俺がいいたかったのは空耳の話で、聞いていない話じゃない!

落ちを話してから説明するぐらいはずかしい事はないので、話を変えようとすると、
奥さんが空を見上げ『お父さん、きれいな虹がでてる!』

さっき、俺が話したじゃん。

君のそのマイペースさに『山田君、奥さんの座布団全部取っといて!!』